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無一郎……かなり強く噛んだな。

首元に、ひりつくような痛みを感じる。

…………実弥のときも、そうだった。歯が食い込んで、ピリッと痛みが押し寄せて。

それでいて、どこか、心地好い感じがして……身体が熱くて…………



「Aさん!こんにちは〜!」

「っ…………!か、甘露寺か……」



あのときのことを詳しく思い出している最中、ふいに声をかけられて、やましいことでもしていたかのように体が跳ねる。

なんだ甘露寺か、と落ち着いたのも束の間。

甘露寺は、追い打ちをかけるように質問を浴びせた。



「Aさん、首元……怪我をなさっているんですね……!大丈夫ですか?」

「あ、あぁ」

「あら、二ヶ所も!痛そうだわぁ、真っ赤になって……!」

「っ…………」



そう言って無邪気に顔を寄せるものだから、余計に気まずくなってしまう。

実弥の方は布地で隠れているので、無一郎の方を手で覆って、甘露寺にどう説明しようものかと考える。

と言っても、説明なんて、出来る筈もなくて。

一人、頻りに考え悩んでいると。



「A!」



宇髄が走り寄ってきて、



「A、不味いことになった」

「…………どういうことだ」



いつになく真剣な面持ちで俺に言う。

嫌な予感がしてならなかった。










「不死川が…………_____」










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mikitty(プロフ) - 好きです!!!! (2022年12月25日 13時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草(プロフ) - やっぱり何回見ても最高だなぁ、ぐへへ(( (2020年12月19日 14時) (レス) id: 4fc468f2f2 (このIDを非表示/違反報告)
柴犬(プロフ) - 素敵な作品ですね...、愛情表現や色気のあるシーンがすごく好きで一気読みしてしまいました。他の作品も読ませて頂きたいのですがパスワードというのはどちらで伺えばいいのでしょうか...? (2020年5月30日 9時) (レス) id: 87b58a18e6 (このIDを非表示/違反報告)
ohagi - めっちゃ最高でした。自分も腐ってるのでBLの方がよけい萌えました! (2020年3月31日 14時) (レス) id: 8e8ba22e4c (このIDを非表示/違反報告)
ひつじマイケル(プロフ) - お疲れ様です!読んでいてとても面白かったです!よろしければこれの短編集を読んでみたいです! (2020年3月30日 14時) (レス) id: 37a32601d5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たつき | 作成日時:2020年2月29日 20時

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