15.D ページ15
〆．
Aより素敵な人？おるわけないやん。
そう思った昼休み。
なんとなくAに声をかけられないまま放課後になってしもて。
気まずさを残し、流星と望と喋っていると、神ちゃんがAに話しかけてた。うう。
何話してんねやろ、気になる気になる気になる……。
眉をしかめていると、クラスの女子に声をかけられる。
ああもう！俺はAを見るのに忙しいんや！
そう思いつつも無視したらめんどいので応対。
その隙にAが教室を出ていった。
追いかけようとした俺の足を止めたのは、望。
あいつはなんの迷いもなく走り出した。
俺は…………
「しげ！？」
神ちゃん、ごめん。明日は一緒に帰ろ。
俺もすぐに教室から飛び出した。
望は一度靴箱でAに追いついたらしいけど、またすぐ逃げられた、と嘆いていた。
それを耳に入れながら靴を履き替え、駆けだす。
しかしAの足がかなり速くて、途中で完全に見失った。
「……………くそっ」
好きな女を捕まえることすらできひんなんて。
Aに何があったんかは知らんけど、そういうことも話せない、浅い信頼関係なんやな。俺らは。
家に帰ったんやろうか、と思って歩きなれた道を走る。
「………はぁっ、はあ、靴ある、」
良かった、家やった。
でもAの部屋の鍵はかかっていて、いくらノックや声掛けをしても反応がない。
物音はするから、倒れたりとかではないんやろうけど……。
「Aー？しんどい？」
「………………………」
よくよく耳をすませば、聞こえてくるのは鼻をすする音。
無理やりこのドアをこじあけることもできなくはないけど、そんなことをしたら今度は心のドアを堅く閉ざされてまうかもしれんから。
俺は一旦引き下がり、いつもAがしてくれてる料理や風呂の準備を進めた。
〆．
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まりん(プロフ) - 続き気になります！ (2019年5月2日 10時) (
レス) id: b59f2ee03b (このIDを非表示/違反報告)
神なな - ほんとにぃっ！なんですか！？こんな可愛いお話…ヤバイですよー！シゲに抱きつかれるなんて夢のそのまた夢の夢の夢の…夢の…y‥更新頑張ってください！！！！次も必ず見ます！読みます！叫びます！ (2019年5月1日 19時) (レス) id: 23077af701 (このIDを非表示/違反報告)
A - な！なんですか！？！？このほのぼのかわいいお話は私今まで見たお話でいっっっちばんすきなお話かもしれないです！大変かもしれませんがこれからも更新頑張ってください！！ (2019年4月30日 21時) (レス) id: fe81496d1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はゆな
| 作成日時：2019年4月30日 15時
