DAY5:有名人 ページ6
驚きの連続
DAY5:有名人
と「通ってるくらいって、今通ってるってことですか？」
『はい。今3年生です。実は私、両親が他界してるんです。経済的に厳しかったんですが、やっぱり写真とか映像の勉強をしたくて・・・。高校を卒業してから2年程、学費を貯める為にバイトしてたので、2年遅れの大学生なんです』
と「そうだったんですか・・・。すみません、悲しい事を言わせてしまって・・・」
『大丈夫なので、お気になさらず』
少しの笑みを向けると、ほっ、と安心するように笑顔を向けるともたかさん。
会話が途切れたタイミングで今度ははじめさんが口を開く。
は「Aちゃん。もしよかったらなんだけど、大学で勉強してる写真や映像を作る実践、してみない？」
え・・・？
『ど、どういう事でしょうか？』
は「完結に言うと、動画にAちゃんが撮った写真を取り入れたり、俺達が撮った動画の編集をしてもらいたいの！」
『ど、動画？！え、もしかしてはじめさんやともたかさんは有名人なんですか・・・？』
と「Aさん、俺達の事、知らないですか？」
『申し訳ない事に、存じないです・・・』
は「わー！珍しい！って、まあ俺達もまだまだって事だよね！」
そっすねー、とともたかさんが返事をし、笑い合う2人。
動画を撮るなど、撮影される有名人となると物凄い人達なのでは。
そんな人達と今こうやって並んで歩いているのは、これもまたやはり物凄い事なのでは。
頭でぐるぐる考えていると、はじめさんが再び問い掛ける。
は「Aちゃんは“YouTuber”って知ってる？」
『はい。知ってます』
は「お〜。じゃあ、“はじめしゃちょー”とか“はじめしゃちょーの畑”とかって聞いた事無い？」
『あ、それは何となく聞いた事があります。友達から大人気のYouTuberって事を聞いたくらいですが・・・』
は「お〜！実はそれ俺！」
・・・へ？
と「ちなみに俺も、はじめしゃちょーの畑の方で出させてもらってます」
・・・へ？
は「良かったら、動画観てみて！」
こくり、とゆっくり頷く。
やっぱり物凄い人達じゃないか・・・！
ひぃぃぃと思いながら頭を整理しようとしていると、丁度目的地に着いたのだろうか、2人の足並みが止まった事に気付いた。
目の前には何とも立派な家が並んでいる。
はじめさんが鍵を開け、扉を開く。
は「ようこそ！はじめアミューズメントパークへ！」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 207人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「YouTuber」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：hmbmnm | 作成日時：2019年3月8日 1時
