どうしよう、君が欲しい (ページ4)

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DAY3:振動音ページ4

あ、来た

DAY3:振動音

「あ！そういえば、自己紹介してなかったですよね！俺ははじめと言います！」

LINEの交換を無事に終えたと同時に、すっかり忘れ去られていた自己紹介を始めた。

『初めまして。私は�短Aと言います』

相手に名乗ってもらうが自分が名乗らないのは失礼極まりない。私も自己紹介をし、軽く一礼する。

は「あ！こっちの眼鏡はともたかと言います！」

最初に私の元へ来た眼鏡の彼は、初めまして、と軽く一礼する。
それに応える様に、私も再度自己紹介をして一礼する。

自己紹介をし終えると、「おーい！」とスーツ集団の人達が丁度2人を呼んだ。

は「そろそろ戻らんと・・・。では！また連絡します！」

そう言ってはじめさんは手をヒラヒラと振りながらスーツ集団の元へ戻って行った。
ともたかさんも軽く会釈をし、はじめさんの後を追う様に走って行った。

2人を見送り、私も帰路に着こうと、この場を後にした。

ー

「うん。中々良い出来だ」

照明に透かされる様に掲げられた私の写真。
それを見た先生は、満足気な言葉と共に笑顔を見せる。

土手に写真を撮りに行った2日後。
課題となっていたテーマの写真を現像し、担当の先生に見せに来た。

ちなみにはじめさんからの連絡は未だ無し。

待ち焦がれているという訳ではないが、また連絡すると言われた以上、いつ来るのか気にはなる。

「この写真、ちょっと預かっててもいい？」

『あ、はい』

先生の一言に？が浮かんだが、特に断る理由も無いので預ける事にし、研究室を後にした。

ー

今日はもう講義も無いので、家に帰って写真を撮りに行こうと考えて中庭を歩いていると、スマホが震えるのを感じた。
取り出して画面を見てみると、はじめさんからのLINEの通知が映し出されていた。

はじめこんにちわ!先日はありがとうございました!
はじめ突然で申し訳ないんですが、今日の17時半からってお時間ありますか?

何かあるのだろうか。
でも私に連絡するという事は、写真を撮る機会があるのだろう。

Aこちらこそ先日はありがとうございました。
A今日は何も無いので、大丈夫ですよ。

返信をすると、直ぐに既読が付くのを確認出来た。

次の言葉が打たれるまでを待ちながら家に向かう歩を進めた。

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