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いい天気だ。



真っ青に晴れた空。

風も適度に吹いている。


爽やかだ。
実に爽やかだ。

なのに。



そんな日に私は、ドン底に突き落とされた。



土曜の昼下がり。

開け放った窓からは、チビッコの遊ぶ声が聴こえる。



「どうしてよ...」


私は、もう何も言わない相手を静かに責めた。


「どうしてこんな突然...?」


何の前触れも無かったじゃない。

嘘でしょ?
嘘だって言ってよ、お願いだから。


「ねぇ...何で?何が悪いの?どこが悪いの?」


そっと手を伸ばし、その体に触れる。

熱を感じない冷たい体。


「...何か言ってよ...っ!」


私はその白い肌を思い切り、引っ叩く。

「..痛い.....」

相手はやっぱり静かに佇んでいて、結局痛いのは私の掌だけだった。


「...嘘つき...」

嘘つき!嘘つき!!!


何度も何度も、その体を叩いても


求めてる反応なんて、全然貰えなくて


私は痛む掌をギュッと握り締めて、何も言わないアナタを睨みつけた。

ヲ→



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作者名:rei | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=reika72  
作成日時:2016年6月6日 19時

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