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『ころちゃん！』
『こーろーちゃーん！！』
「…何」
ころちゃんの名前を連呼し続けること５分…
やっと反応してくれたかと思えば予想通りの素っ気ない返事が返ってくる。
『今、授業中！』
「……知ってる。」
体育の時間になれば ころちゃんは必ず何処かに行って サボる。
そんなころちゃんが、
どこから出てきたのか 何故かスマホ片手にベッドの上で寛いでいる。
バレーボールをしていた私は、滑ってこけた為 保健室に直行。
扉を開ければ視界の端に体育の時限定で行方不明状態の
ころちゃんが足を組んで寝転んでいるのだ。
しかもスマホを弄りながら…！！
なんという為体！
『体育しないの？』
「だるい」
出た。だるい！
聞けば間髪入れずに出てくるお決まりのセリフ。
『えぇ…』
慣れれば慣れるほど呆れてしまう。
『ん〜じゃあ、何だったら怠くないの…？』
初めての質問に珍しく悩むころちゃん。
「…けん」
『え？』
よいしょ、と言い 上半身を起こし私の隣に座りながら小声で何かを言う。
「保健」
『ほけ、ん、？』
あれ、ころちゃんって保健好きだったっけ？と漏らし悩んでいると
「違う」
『ひゃ、っ』
視界に写っていたころちゃんの横顔から顔全体がドアップで写し出された。
ギシッ、とベッドが軋み ころちゃんの顔が次第に近付いてくる。
これ、って キスする流れ、なのかな…っ
空いている両手で止めれば良いものの、何処か期待している自分がいて
それを 受け入れたい と思ってしまう。
目をぎゅっと瞑ると
ガラッ、と扉が開く音がした。
バッ、と起き上がると隣には
「ははっ、何待ってんの」
と笑っているころちゃん。
え、うそ…だったの、？
はずかしいっ…
熱くなった顔を両手で隠し、指の間からころちゃんをじっと見つめる。
「せんせー来たから早く手当てしてもらいな」
『あ、そ、そうだった…』
本来の目的を忘れてしまっていた。
私、ケガの事 言ってないのに…
こういう さりげない気遣いに
きゅん、と胸が高鳴ってしまう。
普段は素っ気ないけど
ほんとは とってもかっこいい。
そんなころちゃん。
「あ、A」
『なーに、…んっ、！？』
「体育、ケガすんなよ？」
付き合って ３年…
ころちゃんの不意打ちキスには
まだ慣れません…っ！
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もなか - 初コメ失礼します！いつもはちょっと塩なのに夢主ちゃんに何かあったらしっかり守ってあげるみたいな笑笑感じが最高に胸が貫かれました笑更新頑張って下さい！ (2021年1月26日 22時) (
レス) id: a441a84245 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいゆい - 初コメです。好きです！リクエストっていいですか？夢主さんが学校内でころんくん以外の男子と仲良くしていてころんくんが嫉妬してみんなの目の前でキスして欲しいです！更新頑張ってください (2021年1月26日 13時) (レス) id: 1481c22dd6 (このIDを非表示/違反報告)
Monoporize@みう - えまってめっちゃ尊い……。続き待ってます更新頑張ってくださいね！ (2021年1月24日 12時) (レス) id: e542779d36 (このIDを非表示/違反報告)
みずあめ - なにこの神作品……ころんくんがイケメンすぎて尊い…。更新頑張ってください！初コメ失礼しました！ (2021年1月21日 22時) (レス) id: 8c230f8989 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Im 3 | 作成日時：2021年1月21日 18時
