9-20.精鋭揃い ページ20
後半は雷門のキックオフで開始される。後半開始を今か今かと待ち望んでいた観客席は、前半よりもさらに熱くなっていた。それはもう、息苦しいほどに。
「点数は1対2で後半開始です!! 聖堂山が逃げ切るのか!? それとも雷門が逆転か!? 一瞬たりとも見逃せません!!」
ボールは一度浜野先輩に渡ってから、剣城くんのもとへ。そこへすかさず走り込んできたのは白竜くんだ。二人の肩がぶつかり合う。
「剣城と白竜! またも激しいボールの奪い合いです!」
まただ。剣城くんがボールを持つと、白竜くんはすかさずブロックに入る。ピリッとした緊張感、闘争心に溢れた表情。
__“この人だけには負けられない”という、執着にも似た__
剣城くんはこちらを一瞥したが、合体技は白竜くんのディフェンスに阻まれて厳しい。だからと言ってシュートチャンスを逃すわけにはいかない。彼は竜巻を利用して白竜くんを引き剥がし、シュートの体勢に入った。しかし白竜くんがそれにすら食らいついてきたので、剣城くんはやや無理な体勢でバイシクルソードを放った。
「剣城のバイシクルソード!! 聖堂山どうなるーっ!?」
すると、相手キーパーは高く飛び上がった。一瞬ゴールが空いたと思われたが、相手キーパーが空中で回転し拳を地面に叩きつけると、地中から分厚い岩石が山のように現れゴールを塞いだ。
「フェンス・オブ・ガイア!!」
跳ね返されたボールが放物線を描く。相手選手が胸でトラップし、聖堂山の攻撃に切り替わった。
「二度目は決めさせないよ!」
「聖堂山、剣城のシュートを防ぎ攻め上がります! すばやいパス回しです! 雷門どう守るのかーっ!?」
雷門の選手が相手選手に追いつく前にパスを出されてしまい、パスカットすら間に合わない。そもそもとして聖堂山の選手はみんな脚が速いのだ。
「行かせない! ディープミスト!」
フィールドの一部を濃い霧が包む。すぐに目の前が真っ白になり、霧野先輩とボールを持っていた相手選手の姿は見えなくなってしまった。
その霧を突き破って出てきたのは、相手選手からボールを奪った霧野先輩だ。雷門の攻撃に切り替わる。
「行け! 浜野!」
「任せてよ!」
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春間(プロフ) - ミリアさん» 申し訳ないのですが、青天以外の小説を執筆する予定はありませんので、今回はご遠慮させていただきます。お誘いありがとうございました! (2021年3月6日 19時) (レス) id: 71c8355ca9 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 一緒に合作しませんか? (2021年3月6日 19時) (レス) id: e8a27bc902 (このIDを非表示/違反報告)
春間(プロフ) - ミリアさん» コメントありがとうございます! 実はイナイレ以外のアニメにあまり詳しくなく……ちゃんと全話観たのはギャグマンガ日和やここはグリーン・ウッドです! (2021年3月6日 16時) (レス) id: 71c8355ca9 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 知ってるアニメは何ですか? (2021年3月6日 13時) (レス) id: e8a27bc902 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春間 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/april_hrm
作成日時:2021年2月20日 21時