9-19.憂鬱なハーフタイム ページ19
さすがに全員疲労が激しく、息も絶え絶えだった。かく言う私もフィールドに座り込んでしまう。後半、体力は持つだろうか。持ってくれないと困る。
特に剣城くんは、いつもより大幅に体力が削られている様子だった。彼はスタミナも十分備わっているから、ここまで削られている彼を見るのはこれが初めてだ。
「何か対策を練らないと……」
天馬くんが呟く。
白竜くんがシャイニングドラゴンを発動するか、シュート技を打たれたら、今のところ雷門は押し負けてしまう。どうにか白竜くんにボールを持たせないようにしたいというのが正直なところだった。
「白竜に常に二人マークをつけておくっていうのは？」信助くんが言った。
「リスクが高くない？」と返したのは狩屋くんだ。
天馬くんは少し考えて言った。
「……特定の人がマークにつくんじゃなくて、その場の状況に合わせて誰かしら白竜くんについておくようにしたらいいんじゃないかな」
「あ！ それいいかも」
「うん。俺ちょっと神童さんにも聞いてくるね」
そう言って天馬くんはその場を離れた。狩屋くんは霧野先輩たちディフェンダーと対策を練るようで、私と信助くんの二人になる。
「本当は僕が止めなきゃいけないんだけど……」
信助くんの表情が悔しげに歪んだ。彼は白竜くんに二度ゴールを許している。
「白竜くん、強いよね。シュートも化身も……」
なんて声をかければいいんだろう。どうやって励ませばいいんだろう。わからなくて当たり障りのないことしか言えない。
ただ、白竜くんが強いのも本当だ。今まで見てきたどの選手よりも強いと思う。現に彼に阻まれて、私だって一度もシュートを打てていない。
もっと怖いのは、白竜くん一人にこれだけ苦戦していることだ。聖堂山は他にも優秀なプレイヤーが揃っている。
「白竜くんにボールが渡らないようにできたら、それが一番いいんだけどな……」
それができたらやっているのだ。
八方塞がりであることに、私も信助くんも薄々気付いている。
そしてそんな気持ちのまま、ハーフタイムは終わってしまう。
天馬くんが駆け寄ってきて、さっき言った白竜くんに常に誰か二人がマークについている状態を保とうという作戦を試してみることになった。
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春間(プロフ) - ミリアさん» 申し訳ないのですが、青天以外の小説を執筆する予定はありませんので、今回はご遠慮させていただきます。お誘いありがとうございました！ (2021年3月6日 19時) (
レス) id: 71c8355ca9 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 一緒に合作しませんか？ (2021年3月6日 19時) (レス) id: e8a27bc902 (このIDを非表示/違反報告)
春間(プロフ) - ミリアさん» コメントありがとうございます！ 実はイナイレ以外のアニメにあまり詳しくなく……ちゃんと全話観たのはギャグマンガ日和やここはグリーン・ウッドです！ (2021年3月6日 16時) (レス) id: 71c8355ca9 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月6日 13時) (レス) id: e8a27bc902 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春間 | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/april_hrm
作成日時：2021年2月20日 21時
