Episode 3 ページ3
うっつんの瞳は底がなく真っ暗だ。
視界の端には
マンちゃんが少し目を開いてこちらを見ている。
そんなことも気にならずに何故か藍色の瞳から逸らせないでいる。
すると、マンちゃんに肩を掴まれて
無理やり視界にマンちゃんが入る 形になる。
そこで、は、と気づいた。
「だーいせんせ？」
「……ん、ﾌﾌﾌごめんごめん」
何が起こったのか自分でもイマイチ理解が行かず
疑問符だらけになっていると、マンちゃんとうっつんが
二人だけで会話をしているのが分かった。
あれ、今、何が起こった？
「全くもう……ノア」
うっつんと会話していたマンちゃんが、私の名前を言う。
『え、あ、はい』
「ちょっと、大丈夫なん？」
『うん、まぁ』
マンちゃんが私にまた喋りかける。
ボケーとさっき起きたことを理解しようと
思考が忙しなく回っているのだが、諸々がついていけてない。
頑張れ私の細胞共。
そんな私を見兼ねたマンちゃんが深くため息をつく。
「曖昧やな……大先生、何とかして」
「そう言われてもなぁ」
うっつんは自身の頬をポリポリかいて
心配そうに私を見る。
「大先生が招いた種や」
「……ごめんね。ノア」
マンちゃんがプンスコしているのがわかる。
うっつんが眉根を下げて言うものだから
何故かこちらに罪悪感が目覚めてしまう。
なんかごめんと言いたいのだが、口が開かずボーとしてしまう。
「……なんの反応もしないんやけど」
痺れを切らしたうっつんが言う。
なんかごめんよ。思考は1様忙しなく回っているんだよ？
「自然に治るのを待つしか…」
マンちゃんがそう口にした時
んー、と二人の考えて唸る声が聞こえてくる。
「そうする？」
「だってなんの反応もしないやん」
二人はこちらを見て、また間が訪れる。
「そうねー……」
そういううっつんの言葉を聞いたマンちゃんは
また深いため息をついた。
ため息つき過ぎるとシワ増えるよー……
怒られるから言わないけれど。
「ケーキ食べきったようやし、
俺、お皿洗うから大先生はお皿拭いて」
「はーい」
私をほっぽって皿を片付け、洗い始める二人を
ボケーと眺めることしか出来ない私は、真顔でこう思っていた。
……はｯ!放置プレイか?!
この現象は翌日なおった。
あれはなんだったのかよく分からない。
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くれいのあ(プロフ) - BANDさん» ありがとうございます！<(_ _)>〈 ｺﾞﾝ!〕 (2021年5月30日 7時) (
レス) id: c40cd9804d (このIDを非表示/違反報告)
BAND(プロフ) - あ、はい。神作ですねありがとうございます(((スライディング土下座))) (2021年5月30日 1時) (レス) id: cb43568772 (このIDを非表示/違反報告)
月琴(プロフ) - 漣＠えなみずつよいさん» わぁありがとうございますゥ！お母さんだよこんにちは(？) (2021年2月26日 22時) (レス) id: c40cd9804d (このIDを非表示/違反報告)
漣＠えなみずつよい(プロフ) - 尊すぎてｵﾝｷﾞｬｱです()赤ちゃんに戻りましたこんにちは (2021年2月22日 17時) (レス) id: 4335f2c288 (このIDを非表示/違反報告)
月琴(プロフ) - 天さん» 出来るだけ早めに頑張っていきますはい。受験シーズン終わったら今より更新していく予定ですのでｯ(多分.......) (2021年1月17日 20時) (レス) id: c40cd9804d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月琴 | 作成日時：2020年11月23日 9時
