要求 -You- ページ18
息をすることさえ困難で。
近すぎて、
呼吸はもちろん、
むやみに身体を動かすこともし辛くて。
かといって。
こんな所で、
このままでいいわけはない。
力でどうこうできるわけはないから、
だから…
「グク…くん」
簡単には口にできなくて、
意を決して口にするも…
自分でも驚くほどの小さな声に、
聞こえたかどうか不安になるほどで。
けど。
「もう一回呼んで下さい」
そう言われ、
聞こえてたことに安心しつつも、
だからこそ、
「でも…今、」
「もう一回…お願いだから…もう一回呼んで下さい」
ぎゅーっと抱きしめられながら、
こめかみの上辺りに…
ジョングクさんが話すたび、
唇が動いてるのがわかって。
囁くような声が、
耳のすぐそばから聞こえて。
「グク…くん」
「じゃあ…」
また少しだけ離れた身体。
下を向いててもわかる、
見られてる視線。
「僕の顔を見て言って下さい。昔のように」
「っ！無理です！だって…っ、名前呼んだらって言ったのに」
「ヌナ」
ヌナ…
慣れないその呼び方。
呼ばれるたび、
いちいちその単語に反応してしまう。
「ちゃんと僕の顔見て下さい」
ただでさえ、
何一つわからないのに。
次々に言われるジョングクさんからの要求。
なんでこんなこと…急に？
「ヌナ。お願いです」
でもさっきから。
抗えないのはなぜなんだろう？
大声を出したり暴れたりするのは、
大事になったら…って気持ちはある。
けど、
それだけじゃない…気がする。
けどそこを考える余裕は今の私にはなくて、
なぜ抗えないんだろうって思いながら、
「グクくん。呼んだから、もうちゃんと話してくれなきゃ…わからないです」
名前は顔を見ながら言えたけど、
それ以降は無理だった。
この距離で、
この体勢で。
あのジョングクさんの顔を見続けるなんて、
心臓がもたない。
昔、昔と言うけれど、
昔と今とでは全然違うのに。
なのに。
「今の僕と昔の僕。そんなに違いますか？」
まるで心を見透かされたような言葉に、
思わず顔を見上げてしまった。
「少し背が伸びました。身体つきも、少し大きくなりました。あの頃より少しダンスも上手くなりました。歌も少し上手になりました。それだけです。あとは何も変わってません。あの頃のままです」
そんなわけ…ないのに。
「仮に他にも変わった所はあったとしても…僕の中身は、想いは…あの頃から全く変わってません」
え…？
「ヌナのことが好きです。あの頃からずっと。今も」
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がほ(プロフ) - RxSさん» R×Sさん(T_T)癒されてるだなんて…本当ですか？ありがとうございます。お子様もペンちゃんなんですね。話が出来て嬉しいけど、チケットとなると困りますね。また少しでもR×Sさんの癒しになれるよう、早めに更新頑張りますね^ ^ (2019年11月26日 20時) (
レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - 名無し24407号さん» ありがとうございます！！今日下書きをしてました！待って下さる方がいるのは本当に励みになります！もう少しだけお待ち下さいね^ ^ (2019年11月26日 20時) (レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - カレンさん» カレンさん(T_T)なんて嬉しい、ありがたいお言葉。私にはもったいないくらいなんですが、本当に嬉しいです。心情が…と言って下さるの、本当に嬉しいです！文字で出来る限り上手に伝えたくて、それが伝わってもらえたのは(T_T)更新、もう少し待って下さいね！ (2019年11月26日 20時) (レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - キムさん» おぉ！ホビの魔法すごい！さすが！オーラ感じましたか？ですよね？上手く言えないんですが、本当にすごかったです！余韻に浸りつつ、ゆっくりと書き始めていきますね^ ^ありがとうございます。 (2019年11月26日 20時) (レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - ゆーさん» ゆーさん！いつもいつも嬉しいお言葉、本当にありがとうございます(T_T)衝撃的すぎて、当日はどうなることかと思いましたが…徐々に落ち着き、今日少し下書きしていました。けどあの日のグクを思い出し、一人興奮^ ^更新もう少し待って下さいね！ (2019年11月26日 20時) (レス) id: ebe247b3cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がほ
| 作成日時：2019年10月19日 13時
