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嘘 -Jiyong- ページ35

「ごめんなさい!叩いて…ごめんなさい」

謝りながら目からは大粒の涙が溢れ、
両手で顔を覆うと、嗚咽を漏らし泣き始めた。

言葉が出なくて。
何も考えられなくて。

頬の微かな痛みと、
Aの泣き声。

「ごめん。俺の方がごめん」

ベットに横になったままのAを抱き起こし、
抱きしめようと思った時だった。

顔を覆っていた両手。
その手で、近づく俺の身体をAが押した。

拒絶。
拒否。

当たり前。
あんなことしたんだから。

でも胸が痛い。
今さら後悔したって遅いのに、
取り返しがつかないことをしてしまい、
恐怖が襲う。

「帰ります…」

手に力を入れたまま、
下を向き、目を合わさずにそう言って、
ベットから降りようとするA。

行かせたくなくて、
引き止めたくて震える両手。

だけど触れてまた拒否されたら…と思うと、
怖くてすぐには手が出せなかった。

けど、パタパタとフローリングを歩く足音が聞こえ、たまらずに振り向くと、目に入った腕に手を伸ばした。

「…っ!やっ!離して下さい!」

予想通り嫌がるA。
胸が痛い。
けど、離したくなくて。

「Aごめん!本当にごめん!謝ってすむことじゃないのはわかってる。でも本当に…本当にごめん!」

「もう…いいです。大丈夫ですから。だから…離して下さい」

「もういいって…そんなわけ…」

何でそんなこと言うの?
もういいって…よくないのに。

「本当にもう大丈夫ですから」

「それで……もう…俺とは会わないつもり?」

電話での言い方。
ドアの前での言い方。
そして今の言い方や雰囲気。

Aの言葉や態度から感じる、
これで終わり…これが最後…という雰囲気。

自分が言ったことやしたことを棚に上げ、
それでもAにすがる自分。

そこまでしても、俺は…


「ジヨンさん」

どれくらい無音の時間が流れだろう。

Aの次の言葉や反応が怖くて、
怖いけど何とか言って欲しくて。

唾をゴクッと飲み込んだ時、
Aが俺の方を見た。

目は充血して赤く、涙で潤んでいる。
鼻も赤いし、頬は涙で濡れて光っている。

けど、
『ジヨンさん』
と名前を呼んでくれた声色は、
優しくて、懐かしい…あの頃の声色で。

口元に薄っすらと浮かんだ笑み。

見間違い?

一瞬そう思ったけど、
薄っすらと浮かんでいた笑みが、
ニコッと…俺の大好きな笑顔に変わった。


「ジヨンさん…謝るのは、私の方です。本当にごめんなさい。私…ずっとジヨンさんに嘘をついてました」

告白 -Jiyong-→←無理矢理 -Jiyong-



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設定タグ:BIGBANG , ジヨン , GD   
作品ジャンル:恋愛
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がほ(プロフ) - anzさん» コメ頂いたのに、お礼が遅くなりすみません!最近更新がなかなかできなくて、本当に申し訳ないです。土日で頑張って更新しますので、良かったらまた読んで下さいね^ ^ (2018年11月3日 12時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)
anz - 初めまして(´ ˘ `)凄くドキドキする作品をありがとうございます!毎日楽しみに更新待ってます! (2018年10月25日 7時) (レス) id: c7fabd4acc (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - ユリアさん» こんにちは^ ^コメありがとうございます!なかなか更新が出来ずすみません!楽しみにしている…と言って頂けて嬉しいです^ ^ (2018年10月20日 9時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - いつも楽しみにしてます!これから先どうなるのかドキドキです! (2018年10月9日 18時) (レス) id: 3eb3ef9154 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - なつこさん» こんにちは^ ^コメありがとうございます!ドキドキしながら読んで下さって嬉しいです^ ^3連休中に続きを更新できるよう頑張りますね^ ^ (2018年10月5日 11時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:がほ | 作成日時:2018年8月23日 15時

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