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後悔 -Jiyong- ページ17

「…きて。ね、ジヨンくん。」

「…ん。」

心地よい身体の揺れ。
心地よい声の響き。

ゆっくり目を開けると眩しくて、
また閉じてしまった。

「こら。起きてよ。ね、さっきから電話何度も鳴ってるよ?」

電話…
電話?
電話!!

ガバッと上半身を起こすと、
ベットのサイドにはAがいた。

えっと…あぁ…!!

そっか。
俺、昨日あのまま…

「寝ぼけてるの?はい。」

スマホを渡し、笑顔で部屋から出て行ったA。
その後ろ姿を見つめていると、
手の中でスマホがなった。

もちろんマネージャー。
昨日家に帰ったら連絡するって約束してたのに、
家にも帰らず、連絡もせず、
ってか…忘れてた。

心配させたことを誤って、
仕事の話を数分した。

その間に…
少し開いたドアの隙間から、
恐ろしく良い匂いがしてきて、
腹がグーグー鳴り出した。

電話を切ってベットから抜け出し、
ドアをゆっくりと押し部屋から出た。

「大丈夫だった?あ、シャワー浴びる?」

「ん。」

キッチンから離れ、浴室に案内するA。
これがシャンプーで、とか。
ここにタオルがあるから、とか。

説明をしてくれる後ろ姿や横顔から目が離せなかった。
だけど、

「聞いてる?まだ寝ぼけてる?」
俺の顔を覗き込むように見てきた瞬間、
バッと目をそらし下を向いてしまった。

「大丈夫!ごめん…まだ頭回らなくて…」

「コーヒーいれとくね。」

またAは笑って浴室から出て行ったけど…
Aの顔がまともに見れない。

何で?

だってさ、見たら夜のこと思い出すし。
そしたらなんか、頭が爆発しそうになるし。

あんな顔や、
あんな声や、
あんな姿や、
あんなA。

あー…そうだ。
それだけじゃない。

俺、最低。
Aのことじゃなく自分のことも思い出し、
後悔でいっぱいになる。

マジでバカだ、俺。
恥ずかしすぎる。

もう多分、キスした瞬間からダメだった。
抑えるとか、止めるとか、
そういう気持ちが壊れたみたいにきかなくて、
まさに欲のまま…

襲う…って言ったら言い過ぎだとは思うけど、
なんかもう、止められなかった。

そんなこと今までになくて、
自分自身にすげー驚いてる。

悔しいけど、スンリの言ったこと、
間違ってないかも…

自分の中にもあったオスの部分。
それを初めて昨日知った。

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設定タグ:BIGBANG , GD , ジヨン   
作品ジャンル:恋愛
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がほ(プロフ) - 癒仁さん» こんにちは^ ^コメありがとうございます!切なくて…キュンとして…少しでもそんな気持ちになって下さったなら、本当に嬉しいです!まだ稚拙な文章ですが、これからも頑張ります^ ^ありがとうございました! (2017年6月16日 9時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
癒仁(プロフ) - とっても切なくて、でもキュンとしてとっても面白かったです!!!おつかれさまでした! (2017年6月16日 7時) (レス) id: cb8edbbef5 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - ritaさん» こんばんは☆コメありがとうございます^ ^次作も頑張ります^ ^ (2017年6月15日 22時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
rita(プロフ) - お疲れ様でした(*´U`*) (2017年6月15日 19時) (レス) id: 126bc83529 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - tomatoさん» こちらこそ、プロではないし、ただの素人の作品なのに、そんなに褒めて頂いて胸がいっぱいです。本当にありがとうございます。書き終えた安堵感はあれど、すでに妄想に飢えつつあるので…本当にすぐ書き始めると思います^ ^また読んでもらえると嬉しいです^ ^ (2017年6月15日 18時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:がほ | 作成日時:2017年5月12日 11時

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