歯車 -You- ページ36
突然の出来事に頭がついていかない。
ジヨンくんに声をかけられたこと。
質問されたこと。
名前を聞かれたこと。
ジヨンくんが突然地面に倒れたこと。
急に腕を掴まれたこと。
そして、誰？と、目を見つめながら言われたこと。
掴まれた左腕。
私は…この腕を知っている。
「あっ…すみません。突然。」
パッと離された腕。
両手をパンパンッと叩いて、立ち上がったジヨンくん。
私も同じように立ち上がった。
ゆっくりジヨンくんを見ると、
手の甲をおでこに当て、汗を拭いていた。
だけど薄暗い中でもわかるほど、
ジヨンくんのおでこには大量の汗が光っていた。
「汗…っ！大丈夫ですか！？これ…よかったら…」
鞄の奥から取り出したハンドタオル。
渡そうと腕を伸ばした瞬間、ジヨンくんの身体がフラッと揺れ、また倒れそうになった。
「ほんと、ごめんなさい。大丈夫ですから。」
後ずさるように一歩後ろに下がったけど、
足に力が入ってないのか、また倒れそうになった。
「とりあえず、ここに…」
近くにあったベンチを指すと、
フラフラしながらも歩いて、ドカッと倒れるように座った。
触れていいのか、どうなのか。
わからずオロオロと見守るしかなくて。
「これ…新品じゃないんですけど、今日まだ使ってないキレイなやつなので…よかったら使って下さい。それとこれ。お水もまだ開けてないやつなんで、よかったら…」
隣に座るわけにはいかないから、
ジヨンくんの横、地面に膝をつき、ジヨンくんの反応を待った。
「すみません…。お借りします。」
そう言って私の手からハンドタオルとペットボトルを受け取った。
ねぇ、ジヨンくん。
おかしいね。
なんでなんだろうね。
どうして私達、今ここで、2人でいるんだろう。
ジヨンくんは私のことを覚えてなくて、
だけど今、私はこの時間、とても満たされてる気がする。
そう思うのはなんでだろう。
ずっと、とか。
もっと、とか。
そんなのは思ってない。
だけど2人の歯車みたいなものが、
今一瞬。ほんの一瞬だけ合ってるのだとしたら、
それを嬉しく思う私がいる。
覚えてなくていい。
ずっと思い出してもらわなくてもいい。
私がずっと覚えているから、
それでいい。
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がほ(プロフ) - ritaさん» ただいまですー(＾∀＾)またボチボチ書き始めますので、よろしくお願いしまーす！！ (2017年4月19日 21時) (
レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
rita(プロフ) - おかえりｯ☆(*´∀`*)ノ (2017年4月17日 23時) (レス) id: 126bc83529 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - まあさん» こんばんは☆更新も滞り、いただいたコメの返信もしないまま、本当にすみませんでした>_<またボチボチ書き出していこうと思ってますので、続きを読んでもらえると嬉しいです^ ^コメ本当にありがとうございました！ (2017年4月12日 23時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - KUMIさん» こんばんは☆更新も滞り、いただいたコメの返信もしないまま、本当に長々とすみませんでした>_<またボチボチ書き出していこうと思ってますので、もしよかったら、また読んでもらえると嬉しいです^ ^コメ本当にありがとうございました。 (2017年4月12日 23時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - まいこさん» こんばんは☆更新も滞り、いただいたコメの返信もしないまま、本当にすみませんでした>_<また書き出していこうと思ってますので、もしよかったら、また読んで下さいね^ ^コメ本当にありがとうございました。 (2017年4月12日 23時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がほ
| 作成日時：2017年1月23日 1時
