フラ -You- ページ30
ハワイでお仕事を終えた後、
私も韓国に帰った。
9年前。
全てを失った私。
気力を失って閉じこもっていたけど、
元からなかった貯金も底をつき、
生きる為には前に進まないといけなかった。
だけど人の目が怖いから、
選んだのはビルの清掃のお仕事だった。
一緒に働くのはお母さんと同じくらいか、
中にはおばあちゃんと同じくらいの人もいた。
あの時はまだ私も若くて、
なんでこの仕事をしてるのかすごく不思議がられたけど、誰1人、触れられたくない『あの事』に気付く人も、触れる人もいなかった。
黙々と仕事をこなす毎日。
それがすごく心地良かった。
だけどある日。
新しいビルの清掃に行った時、
廊下に聞こえてきたウクレレの音色と歌声。
引き寄せられるように聞こえてきた部屋に近づき、
透明のドアから中の様子を伺った。
部屋の中央で1人踊る女性。
指先まで魅入ってしまうほどの繊細な動き。
私は一瞬でフラの虜になった。
仕事も忘れて、ドアの前に立ち尽くす私。
踊る女性を見ているのか、
それとも…過去の自分を思い出していたのか…
とにかく私はその女性がドアを開け、
私に声をかけるまで、そこから動けなかった。
「大丈夫？」
心配そうにそう声をかけられ、
ハッと我にかえった私は、その時初めて自分が泣いているのだと気付いた。
勝手に見ていたことを謝り、
その場から立ち去ろうとした時…
「興味があるならやってみない？」
そう声をかけられた時、大きく心が動いたのを覚えてる。
手の動き１つ１つに意味があること。
踊りで１つの物語を構成していること。
カラカラのスポンジが水を吸水するかのように、
日に日に私はフラについて興味が出て、
知識や技術を学んでいった。
清掃会社で働きながら、
習い事として通っていたフラ教室。
半年が過ぎると、
私は事務や雑務のアルバイトとして、フラ教室で働くようになった。
新たな夢。
新たなやりがい。
新たな生きがい。
閉じこもって下を向いて過ごしていた私に、
再度明るい青空を見せてくれたのはフラだった。
今は『習う』から『教える』立場になった私。
ハワイでの思いがけない事があったけど、
韓国に帰ればまた同じ。
同じ日々が続いていくのだと思っていた。
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がほ(プロフ) - ritaさん» ただいまですー(＾∀＾)またボチボチ書き始めますので、よろしくお願いしまーす！！ (2017年4月19日 21時) (
レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
rita(プロフ) - おかえりｯ☆(*´∀`*)ノ (2017年4月17日 23時) (レス) id: 126bc83529 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - まあさん» こんばんは☆更新も滞り、いただいたコメの返信もしないまま、本当にすみませんでした>_<またボチボチ書き出していこうと思ってますので、続きを読んでもらえると嬉しいです^ ^コメ本当にありがとうございました！ (2017年4月12日 23時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - KUMIさん» こんばんは☆更新も滞り、いただいたコメの返信もしないまま、本当に長々とすみませんでした>_<またボチボチ書き出していこうと思ってますので、もしよかったら、また読んでもらえると嬉しいです^ ^コメ本当にありがとうございました。 (2017年4月12日 23時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - まいこさん» こんばんは☆更新も滞り、いただいたコメの返信もしないまま、本当にすみませんでした>_<また書き出していこうと思ってますので、もしよかったら、また読んで下さいね^ ^コメ本当にありがとうございました。 (2017年4月12日 23時) (レス) id: b9b3e3aa96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がほ
| 作成日時：2017年1月23日 1時
