冷たいあの子は雪の国の国王で…？ふぁいぶ！

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俺を守るように前に出たジャックに同性ながらキュンとしてしまった事がとても悔しい。



ジャックはそのままリーチ兄弟を睨む。



ジェイド先輩はそんな様子のジャックを見ておぉ、怖い。と笑みを崩さないまま余裕そうに言った。




ジェイド「そんなに牙を剥き出さないで。陸の生き物は獰猛ですねぇ。」





陸の生き物は…？変な言い回しだな。





フロイド「俺達は親切で教えてあげてるだけだよ。ねぇ、ジェイド。」






ジェイド「えぇ、フロイド。僕達、悩みを抱える可哀想な人を放っておけないタチでして。」






ジェイド、フロイド「「ふふふ……クスクス」」







え、こわ







ジェイド「もし、この話に興味がおありなら夜9時過ぎに“モストロ・ラウンジ”へおいでください。美味しいお茶を用意してお待ちしております。」





フロイド「待ってるねぇ、天使ちゃん。」






そう言ってジェイド先輩は1度綺麗な礼をして、フロイド先輩はばいばぁい、と大きな手を振って食堂から出ていった。



イソギンチャク4人は無意識に止めていたであろう息を吐いてほっとしたような表情になった。






…と、思ったら







デュース「えーっと、つまり…」






グリム「もしAがアズールと契約して、勝負に勝ったら…」






エース「結果によっては、俺達自由になれるってこと！？」





結愛「ッ…何それ…」








「「「頼む、A！！アイツに勝ってくれ！！」」」









だよな、知ってた。








……でもさぁ






『人に物を頼む時は、“態度”ってものがあるんじゃないの？』







「「「「！？！？」」」」






俺がこんな事を言うとは思わなかったんだろう。皆驚いている。…いつも俺に興味すら持ってくれない結愛さんでさえも。






『いっつもそう。問題起こすのは全部君達なのに俺まで責任抱えさせられてさ。それなのにそれが当たり前かのようにありがとう、ごめんの一言もなしってそれはなくない？結愛さんに関しては俺に暴力振るってるからね？俺だって人間だよ？怒る時は怒るし嫌な事は嫌だから。』






だからさぁ…






『いつもみたいに俺に縋るつもりならお生憎様。きちんとした態度でお願いしてくれるまで俺はやるつもりないから。』








「「「「ｯ……」」」」







ジャック「A、お前…ガチギレか？」







『勿論。』

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