冷たいあの子は雪の国の国王で…？ふぁいぶ！

EPISODE3ｰ深海の商人ｰ ページ1

〜オンボロ寮ｰ自分の部屋〜




ん……もう朝か、今日は確か…期末テストの最終日か…グリム大丈夫かな…




グリム「ブツブツ……応用問題の傾向は…2択が来たら引っ掛けで…ブツブツ……。」





え…グリム…お前勉強してんの…？




今日は雪でも降るのか…？






『……おはようグリム。』





グリム「ふなっ！いきなり声掛けるんじゃねーんだゾ。びっくりして覚えた事忘れちまうじゃねーか。今日は期末テスト最終日だゾ！お前の事だから心配する必要はないと思うけど…頑張るんだゾ！」





『あ、うんごめん…ありがと。じゃ、着替えて行こっか。』









〜教室〜





クルーウェル「そこまでだ仔犬共。お利口にペンを置いて、答案用紙を前に回せ。このクラスの期末テストはこれで全科目終了だな。」






1年ｰ主「「「「いえーいッ！！」」」」





クルーウェル「おすわり！！はしゃぐのはまだ早い。テストの結果が悪かったバッドボーイ共は…クリスマス休暇を補習で棒に振ることになるから覚悟しておけよ。では、解散。」





クルーウェル先生が出て行った瞬間、クラスがざわざわと騒ぎ出す。





エース「はーっ、終わった終わったー！」




デュース「やれるだけの事はやった。あとは結果を待つだけだ。」




グリム「ぐっふっふ！オレ様にかかればこんなテスト、ちょろいんだゾ！」





なんだお前ら…いつも筆記試験の後はこの世の終わりみたいな顔してるくせに…




エース「ん？お前ら、今回やたら自信あるみたいじゃん。どしたの。」




グリム「ふふーん。今回のオレ様は今までと一味違うんだゾ！今から“大天才グリム様！”“俺に勉強教えてください！”って言う準備しとけよ。」




結愛「ふふッ♡それはぁ、ゆうのセリフだよぉ♡」





デュース「残念だが、今回は僕も自信がある。悪いが勝たせてもらうぞ。」




エース「いつも赤点ギリギリで泣きべそかいてる奴らが言うじゃんか。ま〜、俺も今回は余裕だったんで、負ける気しないけど。」





なんだコイツら…





『…みんな今回は勉強頑張ったんだな？』





エース「まーね♪これくらい楽勝楽勝♪…あ、そうだA…もしさ、俺が期末テストで上位50位以内に入ったらなんかご褒美ちょーだいよ。」





『？ご褒美って？』





エース「それは…後々考えるから。」




『……まぁ、いいよ。』





エース「マジで？やりぃ！」





グリム「ふな゛ッ！？エースだけ狡いんだゾ！オレ様もオレ様も！！」

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