冷たいあの子は雪の国の国王で…？せぶん！

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アズール「その結果が、この手酷い裏切りですよ。」




フロイド「そーだよ。ウミヘビくんは、内心ずぅ〜っとラッコちゃんのことバカにしながら生きてたんだよ。｣





グリム「オマエら、オレ様より空気読まないんだゾ！」





自分が空気読まない自覚あったんだ…





カリム「お前は…ひ、ひどいヤツだ…だけど、やっぱりずっとオレを助けてくれてたのも、お前なんだ。」





ジャミル「カリム…」





カリム「だからもう、今日からはやめよう。親の地位とか、主従関係とか、そういうことで遠慮するのは。」





ジャミル「……は？」





…うん、ズレてるな…





カリム「今日からは遠慮なしで、本気で一番を奪い合うライバルになろう。改めて対等な立場で…友達になろう、ジャミル」





ジャミル「対等な立場で…友達に………？




ふ……お前らしい結論だな、カリム……



なら、対等な立場で言わせて欲しい。」





誰もが仲直りか？と思った中、俺は溜息をついていた。






ジャミル「絶っっっっっ対にお断りだ！！！！」





カリム「えっ」





…まぁ、だよね





ジャミル「考え無しで大雑把、間抜けで不器用、超がつくほど能天気で傲慢、デリカシーゼロのボンボンが！そんな奴と誰が好き好んで友達になんかなるか！利害関係が無いなら、お前とは1ミリたりとも関わり合いたくないね！」





『あぁあぁ、言っちゃった』





ジャミル「お前が吐き出せと言ったんだろう。」





『ふふ、まぁ良いと思いますよ。』





言ったの俺だし





カリム「え、えぇ〜〜〜！？なんだよそれぇえ！？」





グリム「なんか吹っ切れちまったのか、ズバズバキツイこと言いまくりなんだゾ！」





結愛「本当はぁ♡あんな性格だったんだぁ♡カッコイイなぁ♡」





ジャミル「お前にカッコイイと言われても微塵も嬉しくない」





結愛「も、もぉ♡照れちゃって♡」





ジャミル「本心さ」





結愛「ｯ……」ギロ





なんでそこで俺を睨むの…





アズール「いいじゃありませんか。僕は今のジャミルさんの方が好感が持てますよ。」





ジャミル「なんだ？ニヤニヤして気持ち悪い」





ハッキリ言うようになったな…





アズール「実は僕、一年生の頃から貴方のことが気になっていたんです。」





ジャミル「はぁ…？」





アズール「ジャミルさんは普段から目立たなすぎて





────逆に、浮いた生徒でしたから。」

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