【鬼滅の刃】煉獄杏寿郎さん、こちらに来ちゃいました

特別編 ページ46

バタンッ…キィ…











むっ…？







なにやら扉が開く音がした。






部屋にいた俺は咄嗟に反応する。



これは位置的に玄関だろう。

魅舞乃少女が出かけたのだろうか？



いつも何処かに行く前には 俺に一言伝えている彼女が、何も言わずに出ていくのは 珍しい。








「でも俺に全てを伝える必要は ない、か…」






そうだ。俺は彼女の何かと聞かれれば、"ただの居候"としか言いようがないのだから。









「……？」







そのことを考えると、胸がズキッと傷む。




何故だ、何もおかしなことはないというのに。






俺は考えるのをやめ、止まっていた呼吸の鍛錬をまた再開させた。







…………………………………………………


















カタン…





ん？





数時間経った頃だろうか。




少女は未だ帰ってこない中、またもや玄関から音がした。


とりあえず部屋から出てそこへと向かう。






するとそこには、扉の隙間から何かが挟まっていた。




その何かを手に取る。









「これは、手紙か？」






長方形の四角い素朴な形のものだった。







何故郵便受けではなく 直接こちらに？

この建物には簡単に入れないと 少女が以前熱弁していた。
なのに扉に挟んできたということは、この場所をよく知っている人物だ。






とりあえず開封してみると、便箋と地図、それに固い四角いものが入っていた。




二つ折りにされている 手紙を開いてみると、差出人は少女の名だった。









"煉獄さんへ
今日 地図の場所まで来てもらえませんか？実は学校で必要な書類を忘れてきてしまいまして…
リビングのテーブルに置いてあると思うので、持ってきて欲しいです。

詳しくは下に書いておいたので、地図とICカードを使ってこちらにお越し下さいね。
魅舞乃A"

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