参拾壱 ページ32
「さて!早速やるぞ!
魅舞乃少女、向きを変えてくれ!」
「いやいやいや!煉獄さん、一人でできますから!」
そういえば、少し寂しそうな顔になる煉獄さん。
いつも元気よく上がっている眉毛は、全く逆に下がっている。
うっ…そんな顔されたら、断りづらいですよ…
これ以上この表情のままにしておくのは 私の良心が傷つくため、諦めてお願いすることにした。
「それじゃあ お願いします…」
「承った!!任せろ!!」
すると、櫛が髪を優しく通る。
普段やられ慣れない感覚に、少し気持ち良くなった。
この間使い方を教えたばかりの ドライヤーは、元から知っていたかのように 扱っている。
手つきが優しい…気持ちいい…
ほわ〜と気持ちが抜けていると、いつの間にか乾かし終わっており、目の前にはコップを二つ持った煉獄さんが。
ドライヤーと櫛はすでに片づけられていた。
私の使ったタオルまでも。
コップを手渡され、中身を除く。
これは…
「いつも少女が作ってくれている ほっとみるくだ!
今日天気も良い、外で飲まないか?」
え!煉獄さん作れたの…?
気づかれないよう 視線をキッチンへと向けると、ちゃんと整理されたまま。
あれ…?不得意に見えたのは気のせいだったのかな。
「はい、ありがとうございます。」
ハッ…
気がついた、コップを受け取る際に。
煉獄さんの掌には、刀傷とは別に真新しい傷がついていることに。
…不器用ながらもやってくれたんだ。
本当に優しい人だな、この人は。
「行きましょうか、ベランダに。」
「うむ!」
歩き出せば、そっと肩を支えてくれる彼。
心配しすぎたなぁ…
でも そんな煉獄さんの心に、今は救われている自分がいる。
すごく嬉しいです、煉獄さん。
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☆未来音★(プロフ) - 憐さん» 感想ありがとうございます。同じ煉獄さん好きとして、そのようなコメント嬉しいです*なかなか更新が難しいですが、これからもよろしくお願いします。 (2020年6月25日 19時) (レス) id: 6b00124018 (このIDを非表示/違反報告)
☆未来音★(プロフ) - けいさん» コメントありがとうございます。一言ですが、とても伝わってきます。もっとその気持ちが強くなるよう、がんばって更新していきますね。今後もよろしくお願いします。 (2020年6月25日 19時) (レス) id: 6b00124018 (このIDを非表示/違反報告)
☆未来音★(プロフ) - アリスさん» 感想ありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです。ゆっくりですががんばらせていただくので、これからもよろしくお願いします。 (2020年6月25日 19時) (レス) id: 6b00124018 (このIDを非表示/違反報告)
憐 - とても素晴らしい夢小説を、ありがとうございます!煉獄さんは大好きなので、とても嬉しいです!どうかご無理をなさらず、更新を頑張ってください。応援しております! (2020年6月21日 18時) (レス) id: 56a87d2e69 (このIDを非表示/違反報告)
けい - うまく言葉に出来ないので一言。 好きです (2020年6月11日 12時) (レス) id: c43b0ed0fe (このIDを非表示/違反報告)
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