弐拾 ページ22
よしよし、今日のご飯もばっちり。
「そろそろ お風呂から出てくるかな？」
チラッと扉の方を振り返ると、音を立ててそれは開いた。
なんとグッドタイミング！
「煉獄さん、ご飯できてますよ。」
私は彼が声を出す前に 先にかけた。
彼の性格のことだ、きっと先程のことを まだ気にしているはず。
すると煉獄さんは 私の声に反応せず、黙ったままで視線が噛み合わない。
あれ？と思いその視線を辿ると、それは私の腕に向かっていた。
「………。」
「えーと、煉獄さん これはですね…」
見せてしまっては 思い出させてしまうと考えた私は、片手でなんとか包帯を巻いたのだ。
だか上手くは出来ておらず、少し解けかけている。
煉獄さんは私のそんな手を、黙ってそっと 触れた。
「…包帯が解けかけている。」
「そうですね、片手じゃうまく出来なくて！」
はは…と笑ってみるも、未だ煉獄さんとは噛み合わない視線。
「俺がやろう。」
「えっ！？」
そう呟いた後、煉獄さんは私の手を引きながら ソファーに座らせた。
今度はとても優しく掴んで。
そのまま私が出しっぱなしにしていた 救急箱を持ってきて、新しい包帯を取り出す。
そして慣れた手つきで 私の包帯を外し始めた。
「痛かったら言ってくれ。」
「は、はい…」
すごい、丁寧なのにとても素早い。
鬼殺隊の人って、よく怪我してるから 自分で出来る様にしてるのかな…
煉獄さんはそのまま 大した時間もかけずに施してくれた。
私がやったのとは大違い…！
綺麗なのに圧迫感もない。
「すみません、ありがとうございます。」
そう私はお礼を伝えたが、まだ煉獄さんの表情は暗い。
包帯を巻き終えた 私の手をまだ握っている。
「…本当にすまなかった。」
いつものあの大きな声からは想像もできない様な、か細い呟き。
責任、感じすぎですよ。
私は反対側の手で、そっと煉獄さんのを包み込む。
「煉獄さん、何度も言った通り 私は大丈夫です。
そんなに暗い表情はあなたには合いません。
ほら、笑って？」
私は腕を煉獄さんの頬まで移動し、優しく包み込んだ。
「ね？」
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☆未来音★(プロフ) - 憐さん» 感想ありがとうございます。同じ煉獄さん好きとして、そのようなコメント嬉しいです＊なかなか更新が難しいですが、これからもよろしくお願いします。 (2020年6月25日 19時) (
レス) id: 6b00124018 (このIDを非表示/違反報告)
☆未来音★(プロフ) - けいさん» コメントありがとうございます。一言ですが、とても伝わってきます。もっとその気持ちが強くなるよう、がんばって更新していきますね。今後もよろしくお願いします。 (2020年6月25日 19時) (レス) id: 6b00124018 (このIDを非表示/違反報告)
☆未来音★(プロフ) - アリスさん» 感想ありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです。ゆっくりですががんばらせていただくので、これからもよろしくお願いします。 (2020年6月25日 19時) (レス) id: 6b00124018 (このIDを非表示/違反報告)
憐 - とても素晴らしい夢小説を、ありがとうございます！煉獄さんは大好きなので、とても嬉しいです！どうかご無理をなさらず､更新を頑張ってください。応援しております！ (2020年6月21日 18時) (レス) id: 56a87d2e69 (このIDを非表示/違反報告)
けい - うまく言葉に出来ないので一言。 好きです (2020年6月11日 12時) (レス) id: c43b0ed0fe (このIDを非表示/違反報告)
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