拾伍 ページ17
なにやら煉獄さんの周りには数人の女性がいて、彼を囲うようにして立っていた。
「すまない!その彼女やらイケメンという言葉の 意味を知らないので、なんて言ったらいいのかわからないな!
ちなみにこれは努力して 鍛えた証だ。褒めていただき感謝する!」
煉獄さんの真面目な返答に対して 女性達の顔は瞬時に獲物を狙うものに変わる。
あーあ…煉獄さん、あんなにいい笑顔で話しちゃダメだよ。
これ以上 彼女たちを野放しにしていると この後何が起きるかわかるため 私は動き出す。
そして たくさんの料理を持った状態で息を吸った。
「杏寿郎さん、お待たせしました。」
私の声で一斉にこちらを見る皆さん。
煉獄さんもこちらに 視線を向けていた。
私はそれに気をやらずに席につく。
「えっ、ちょっとアンタ誰よ!」
「私たちが話していたのに邪魔しないでくれる!?」
そうだよね、反応するよね…
私はお昼ご飯に向けていた目線を彼女たちにずらした。
「申し訳ありません、ヤキモチを焼いたもので…
私の彼氏なので、手 出さないでいただけません?」
その言葉にピシッ…と凍りつく 彼女たち。
「なっ…!でも杏寿郎は 彼女の意味を理解していないみたいよ!」
「ご心配には及びません。ただの照れ隠しなので。」
うんうん、君たちが煉獄さんを好きなのは よぉくわかったよ。
こんなにかっこいいんだもの。仕方ない。
でもさ、そろそろ帰ってくれないかな?
勝手に名前呼んでるのも嫌なんだよね。
少し圧をかけて笑えば、言葉と表情で察した女性たちは 何処かへ去っていった。
ふぅ…よかった、ちゃんと帰ってくれて。
安心して買ってきた ご飯をテーブルに並べていく。
「はい、煉獄さん。これ全部さつまいもなんですよー!
…って、煉獄さん?」
目の前には固まったまま こちらを見ている煉獄さんが。
あれ?なんで黙っているんだろう。
てっきり私が女性たちを追い払うのに 気がついて静かにしてるんだと思ってたんだけど…
「煉獄さん、どうかしましたか?」
声をかけながら 肩に手をやると、彼からは想像もつかないほどビクッと驚いた。
え!?触っちゃダメだったかな…?
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☆未来音★(プロフ) - 憐さん» 感想ありがとうございます。同じ煉獄さん好きとして、そのようなコメント嬉しいです*なかなか更新が難しいですが、これからもよろしくお願いします。 (2020年6月25日 19時) (レス) id: 6b00124018 (このIDを非表示/違反報告)
☆未来音★(プロフ) - けいさん» コメントありがとうございます。一言ですが、とても伝わってきます。もっとその気持ちが強くなるよう、がんばって更新していきますね。今後もよろしくお願いします。 (2020年6月25日 19時) (レス) id: 6b00124018 (このIDを非表示/違反報告)
☆未来音★(プロフ) - アリスさん» 感想ありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです。ゆっくりですががんばらせていただくので、これからもよろしくお願いします。 (2020年6月25日 19時) (レス) id: 6b00124018 (このIDを非表示/違反報告)
憐 - とても素晴らしい夢小説を、ありがとうございます!煉獄さんは大好きなので、とても嬉しいです!どうかご無理をなさらず、更新を頑張ってください。応援しております! (2020年6月21日 18時) (レス) id: 56a87d2e69 (このIDを非表示/違反報告)
けい - うまく言葉に出来ないので一言。 好きです (2020年6月11日 12時) (レス) id: c43b0ed0fe (このIDを非表示/違反報告)
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