近すぎて【衣更真緒】 (ページ8)

今日:11 hit、昨日:25 hit、合計:35,864 hit

7 ページ8

泉side

『昼休み？』

くまくんが珍しくレッスンに早く来ていた

今日はAのプロデュースがある訳では無いのに

そしたら俺に聞きたいことがあるらしく、昼休みの事だった

｢セッちゃんは、昼休みにまーくんとAの事気づいたでしょ？｣

『もちろん、まあ衣更本人は

気づいていないみたいだけどねぇ？』

｢その後、Aに“泉さん”って呼ばせたよね？

もしかしてセッちゃん＿＿＿｣

『ちょっとぉ、そんな訳ないでしょ？』

俺はくまくんの言葉を遮って否定した

俺に取ってのAはそんな対象じゃないからねぇ

『アイツは、弄りがいのある後輩。

それか妹みたいな存在だけどぉ？』

｢そーなんだ？でも、セッちゃん。

まーくんの気持ちに気づいててやったでしょ？｣

まあ、衣更が俺の事を少し睨んでいたのも気づいた

睨まれたのはちょっとムカつくけど

『あれは、衣更の為でもないから勘違いしないでよねぇ？

俺はあくまでも“ゆうくん”のためにしたんだから』

｢ゆうくんって…｣

──────────

過去の話【泉side】

Knightsのライブ直前

『ゆ・う・くーん！』

俺はいつもどうりゆうくんに話しかけた

｢ちょっと、来ないで泉さん｣

そして、いつもどうりゆうくんに拒否された

もう、ツンデレなんだかゆうくんは！

『ちょっとぉ、俺を応援しに来たんじゃないの？』

｢僕は凛月の為に来た衣更くんの付き添いです。

泉さんのためでは＿＿＿｣

『今回だけはそう言うことにしておいてあげるからね！』

なんて話していたら

｢あれ、真緒に真くん？｣

さっきまで運営の人達と話していたAが戻ってきた

｢A、俺を応援して〜？｣

Aは困った顔をして

｢プロデューサーとしては凛月だけを応援することは出来ないかな？

でも、幼なじみとしては応援してるよ！

ね、真緒！｣

｢おう！そうだな！｣

そして俺は思った

ゆうくんは誰の応援にも来てないなら、俺を応援してもらうよう説得すればいいと

『ゆうくん！俺を応援して！』

｢だ、だから、しないってさっき！｣

『でも、ゆうくんは今

応援するものがないでしょ？
じゃあ俺を応援してよねぇ。せっかくKnightsの

LIVEに来たんだから』

ゆうくんは俺から逸らしながら

｢応援はしないと思うけど、衣更くんと下から見てます｣