近すぎて【衣更真緒】 (ページ15)

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｢それはどういたしまして〜｣

『凛月！？』

私は驚いた

｢お、お前どうしてここに？｣

｢まーくんの家に行ってもまーくん居ないし、

Aの家に行ってもいない。

はーくんに聞いたら随分前に帰ったって

言うから探した。｣

私は携帯の時計を見た

そしたら学校を出た時間から2時間以上経ってた

｢見つけたって思ったら、

俺をおまけみたいに扱って2人とも話すし…｣

｢なんてね。

A、なんかあった？｣

え、！？なんで分かるの

『うん、少しね』

｢話せる？｣

凛月なら大丈夫。

だから全部話した

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

｢そっか、怖かったね

もう大丈夫だよ｣

凛月は優しい声で私に語り掛けてくれた

真緒とは同い年だけど、凛月は1つ上だ。

同じクラスだとしても、

兄のような存在の安心感はすごい

なんだろう、年上の余裕ってやつ

｢でも、どうやって逃げてきたの？｣

『真緒が、私の腕を引いて

抱きしめて、あの男に

俺のだから＿＿＿＿＿＿』

｢うわぁぁあ！

えっと、その…だ、だめだ！凛月には言うな！｣

私が説明しようとしたら真緒が叫びだして

凛月には言うなと止めた

『う、うん。わかった…？』

私はとりあえず頷いておいた

｢へぇ〜、やるじゃんまーくん｣

『ん？』

｢いや、俺だけ仲間はずれなの嫌だなぁって｣

｢しょ、しょうがないだろ！

言えないものは言えねぇよ！｣

｢なんで？｣

凛月が悪戯っ子のような笑みを浮かべながら

真緒に聞いた

｢えっと、

は、恥ずかしいからだよ…｣

『(何が恥ずかしかったのかな)』

真緒の恥ずかしい姿なんて無かった

逆に私を助けてくれて

かっこよかった

カッコよかった＿＿＿？

いや、アイドルはみんなかっこいい

うん、そうだ

だから真緒も

ものすごく

かっこよかったんだ

｢凛月、お前が茶化すから

恥ずかしくなってくるんだよ｣

凛月は揶揄うの上手いんだよね

私はめっちゃ引っ掛かるよ