ディアソムニア寮の女子生徒 3

祝福が96個 ページ1

ユウsaid


アズール先輩がオーバーブロットしてしまった


それからすぐにAちゃんが座り込んでしまった


声を掛けても反応がない


オーバーブロットしてしまったアズール先輩をレオナ先輩たちが落ち着かせようとしてるけど


かなり苦戦している


そんな中、アズール先輩の攻撃が私の方に向かってきた


思わず目を瞑った瞬間


『騒がしいねぇ』


Aちゃんの声が聞こえた瞬間魔法を綺麗に弾いた


『全くこの子が焦っていたから様子見てみれば…
あの程度のことでこんな騒ぎかい
あたしの国じゃあり得ないことだよ』


ユ「A…ちゃん…？」


『ん？』


こっちを見たAちゃんは
綺麗な黒い髪は毛先が赤くなって
綺麗なエメラルドの目は薔薇の様の赤くなっていた


眉毛も機嫌が悪そうにひそめられていた


そして声が…Aちゃんの優しい声じゃなくて


夢で見た…ハートの女王の声に似ていた


エースたちの方を見ると


『おや、あの髪の赤い子どもはいないのかい
あたしの法律を律儀に守ってるから気に入ってたんだけどね』


そう言うとアズール先輩の方を見ながらマジカルペンを構えると赤く光って


綺麗なトランプの鎌が握られていた


『本来なら首を跳ねるのはトランプ兵の仕事だが…
今はいないからね。代わりにあたしがやるよ
この子の身体でどこまでやれるかはわからないし
この子が悲しむのは嫌だからね
あの後ろのでかいのにしようか』


そう言うと瞬く間にオーバーブロットの化身を消滅させて
地面に着地すると


パチンッと指を鳴らすと


トランプの縄がアズール先輩に絡みついた


ユ「…す…すごい…」



『とりあえずあたしにできることはここまでさ
あとは頼んだよ』


そう言いながらマジカルペンを戻しながら


『あぁ、そうだ
この子は暫く起きないかもしれないが
心配しなくても大丈夫さ』


そう言うと私の方に来て目を閉じると


力が抜けたように私の腕の中に倒れてきた


慌てて様子を見ると静かな寝息が聞こえた

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