ノーマンこわい。 ページ10
Aside
…あれ、ノーマンの顔が怖いぞ。
いつも通りの不敵な笑みの裏に、黒さが見える。
もしかしなくても、ノーマン、
まさか。
ノーマン「さーて、Aを見つけたことだし。さっきのやつの説明してくれないかな。」
…めっちゃおこってるぅぅぅぅ
声がいつもより数段低いうえに、目が笑ってない…。
これは事情を説明しなくちゃいけない感じかな。
…よし。
『…何のこと？ノーマン。』
…A必殺、とりあえずとぼけてみる！
ノーマン「わかってるでしょ、ねっ？」
…うわぁ、こりゃもうだめだ。
目がマジだもん。
ってゆーか、こんなに怖い「ねっ」初めて聞いたよ私。
もう有無を言わさぬ感じがさあ、…ねぇ？
仕方ない、話すか…
『＿えっと、さっきのは出来心というかなんというか…』
ノーマン「…え？」
いやあああああ
怖い怖い怖い怖い。
いつも穏やかなノーマンが
黒い笑みで「…え？」だよ！？
多分この感じなら、鬼の一体や二体なんか余裕で殺せると思う。
…私は自分の死期を悟った。
ああ、私死ぬのかな。
そんなことを考えていると、
ノーマン「はぁー…。」
とノーマンがため息をついた。
ノーマン「まったく、Aはお転婆がすぎるよ。僕、すっごい心配したんだから。」
…あれ、怒ってないの？
てっきり怒られるのかと。
ノーマンの顔を改めてよく見ると、確かに安堵の表情が浮かんでいた。
もしかして、すっごい心配かけちゃってたのかな。
…そうだったとしたら、すっごい悪いことしちゃった。
ここで私の中に一部だけ残っていた良心が働いた。
『えっと…。ごめんなさい…』
そう言い終わったところで、私はノーマンに抱きしめられていた。
私が若干驚いていると、ノーマンは
ノーマン「本当に心配したんだよ、Aがケガしたんじゃないかって。
気が気じゃなかった。…もうこんな事しないでね。」
と震えるような声で言った。
…そんなに心配かけちゃってたんだ。
『わかった、もうこんな事しない』
すると、ノーマンは
ノーマン「言ったからね、A。」
といつも通りの笑顔で言った。
…今度は私が悟る番だった。
【嵌められた】と。
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紅華 - 面白いです！更新待ってます！ (2020年6月15日 19時) (
レス) id: 7b082dad3b (このIDを非表示/違反報告)
えのきの里(プロフ) - 外すの忘れちゃってました…わざわざ教えていただきありがとうございます！ (2019年3月21日 19時) (レス) id: 5e9c55c38c (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年3月21日 19時) (レス) id: c596c0896b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えのきの里 | 作成日時：2019年3月21日 19時
