十四話 ページ16
『…………ん?』
特に何もする事が無いので、街をぶらぶらと歩いていた休日。
何やら川の方が騒がしい。
行ってみると、パトカーが数台停まっていた。
(うわぁ、殺人事件?)
顔を顰めていると、Aを呼ぶ声がした。
「あれ、中原さん?」
聞き慣れた声に振り返ると、其処には探偵社の中島敦と、江戸川乱歩がいた。
「やぁ、情報屋の中原さんじゃないか!」
『敦くん、乱歩さん、お久し振りです。最近連絡取れて無かったけど、大丈夫ですか?』
「あぁ、はい、まぁ………」
敦は苦笑いする。
数十分前に探偵社に黒蜥蜴が襲撃した事を知らないAは、首を傾げた。
『まぁ、二人が元気そうなら何よりですよ。』
それにしても、とAはまた川の方を見やる。
『殺人事件ですって。物騒な世の中ですよねぇ。』
ポートマフィアの幹部を兄に持つ自分の事は棚に上げ、Aは呟く。
「あぁ、あの事件は僕達が依頼された事件だよ。」
『へぇ、そうなんですか。』
「そうなんですか、で終わらせちゃうんですね………」
矢っ張り此の人メンタル強いな……と敦は思う。
何しろ、武装探偵社だ。どんな想定外が起きようと、Aや探偵社員からすれば想定内である。
「君も来る?」
『否、私は…………』
「えー、いいじゃん、暇でしょ?」
『……………暇ですけど……』
「ならけってーい!」
Aによく懐いている乱歩は、ぐいぐいとAの手を引いて歩き始めた。
敦も慌ててその後を追った。
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桃茶(プロフ) - 詞音さん» ありがとうございます!夜中の3時…!?ちゃんと睡眠も取ってくださいね!w (2018年4月9日 7時) (レス) id: d281eb019e (このIDを非表示/違反報告)
詞音 - 面白かったです!ついつい夜中の3時後まで読んでしまいましたw 他のも見ときます! お疲れ様でした。(´∀`) (2018年4月9日 3時) (レス) id: 6b5092fe94 (このIDを非表示/違反報告)
桃茶(プロフ) - 御免なさい、三十二話とあとがきが何故か消されていて……形的にはこれで終わりです!閲覧ありがとうございました! (2018年4月3日 13時) (レス) id: d281eb019e (このIDを非表示/違反報告)
悠爽 - 終わるんですか!?とても良い作品だったのに!でも作者さんお疲れ様でした。とても素敵な作品で面白かったです!!! (2018年4月3日 13時) (レス) id: e139e0903a (このIDを非表示/違反報告)
涼(プロフ) - え・・・終わっちゃうの!?・・・・・おもしろかったです!! (2018年4月3日 12時) (レス) id: da69d52ea0 (このIDを非表示/違反報告)
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