背伸びする才能とセンスを 【名前変換オリジナル】

才能１０％ ページ11

暫くすると、街に着いた。

「ディルは、ルーンヴェルトにある東の小国。
小国ってほど小さくはないけど。
王都があるのは北の方。 あの辺りには兵士が住んでる」

そう言って、ナインは北を指差した。

あれ？そう言えば

.「今兵士って言った？」

「兵士がどうかした？」

どうしたもこうしたも

.「戦うの？戦争中？」

エイトも戦闘集団だって言ってたし、もしかしたら私はとんでもない世界に来てしまったのかもしれない。

「逆にサグフリーは戦わないの？」

.「少なくとも私の住んでいる辺りは」

「ふーん、変な世界」

私からすればルーンヴェルトの方がよっぽど変な世界だよ。

まあそんな事は来た時から何となくわかっていたけど。

.「ねぇ、ルーンヴェルトにはほかにどんな国があるの？」

取り敢えず、知識は必要だよね。

「聞いてわかるの？」

.「多分」

「じゃあ有名な国だけ。
一番強い国はカーディナル。
北西にある国。
面積が一番大きい国はリッツ。
面積は大きいけど戦力はディルと同じくらい。
あと、ディルと同盟を組んでいるのがシルキー王国。
面積、戦力共にディルと同じくらい」

うん、多分分かった。なんとなくだけど。

「取り敢えずこの３つの国を覚えておけばディルでは困らないよ」

.「ありがと、ナイン」

そのあとはディルの兵士について色々教わった。
いつのまにか日が暮れていた。

.「ナイン、今日はありがとう。
その……今度また、色んなこと教えて欲しいな」

「めんどくさい奴。
…いいよ、僕が暇だったらね」

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