伍弐 ありふれた日々 ページ5
えーと何々?
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<From>さぶちゃん
<Sub> さぶちゃんです
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はじめまして、こんにちはだお☆
P.S 返信待ってます。あと、すみませんがこのメールを10人に回してくださいm(_ _)m
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うん!何も見なかった、見なかった。
よーし!削除しよっ。
すると、今度は屯所の電話が鳴り出した。
「もしもし大江戸病院の者ですが、非常に申し上げにくいのですが、今朝方沖田さんが逃亡してしまいました!!」
え……?その人なら今ここに…
まさか…!!
電話を捨てて、廊下をダッシュした。
「総悟さん!総悟さん!!病院退院したなんて嘘っぱちじゃないですか!!
どうしてくれるんですかこのやろー!!」
「何でィあんたは病人を労わりもできないのかィ」
こいつ、身体が鈍るとか言ってリハビリステーションで素振りしたり色々無茶苦茶何だよおんどりゃぁああ!!いつも寝てるじゃねーかよ!
「病院に戻って下さい。送りますから」
無論リアカーで。
すると背を向けたまま、嫌でさァと言われた。それが何だか子供っぽくて可愛い…なんて。
「何が嫌なんですか。注射ですか?薬ですか?異常なまでに世話を焼くお袋系看護師ですか?」
「昔を思い出すんだよ。あの静かな病室にいると」
「じゃあ……私が静かじゃなくしてあげますよ!!毎日通います。みんなも連れて行きます」
だから早く、全部治して戻ってきて下さいね。と。
真っ白で静かすぎるあの空間にずっと居れば、会いたくて仕方がなくなって。
することも何もないから、余計に考えちまう。
「私も寂しいです。総悟さんがいないと」
好きだから。こいつは俺なんかと一緒になっちゃいけない。人を殺して生きているもんだから人並みの幸せな人生なんて待ってなんかいない。
だからせめて守らせてくれ。
その笑顔を。その命を。
「総悟ぉお!!お前なぁ!!!」
私が土方さんに告げ口しました。
怒る土方さんにバズーカを打ちかます総悟さん。
うんうん…犠牲になってるの近藤さんだから…
笑おう。いつか辛くなった時のために。
笑える時に笑えるだけ。
「山崎さん!昼食に皆さんにあんぱんを」
「トッピングはマヨネーズな」
「すげェや土方さん。あんぱんを犬の餌以下の何かに変えるなんて」
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作者名:千の歌を歌う人 | 作成日時:2019年9月8日 1時