番外篇 シークレット ページ49
「ふーん?お前ィ本当俺のこと好きだな。へぇ、俺が寝てる時そんなことしてんだ。携帯見せなせェ」
「違うよ!後でからかおうと思って…あ!!駄目」
終わった。人生終わる……
だって……
「待ち受けとはな。これなら、浮気の心配はねェな。でも、随分と奥手で困りまさァ。すぐ側に本物がいるっていうのに。で、これは?」
何って見れば分かるでしょ…
彼氏から、飽きられない為に彼女がするべき事っていう記事だよ。
きっともう顔は真っ赤だろうな。恥ずかしくて、目を合わせられない。
「はぁ…俺はそんなに信用されてないのかねェ」
「だって……テレビで、女は男に飽きられたら終わりって言ってたから」
「じゃあ、まずは寝てる彼氏に抱きついてみたで練習してみようか」
「………」
ナレーション_____沖田総悟
ある日の夜。彼女は彼氏を置いて風呂に入る。そして風呂上がり、真冬だというのに牛乳を1リットル飲み干した彼女は、寒さに凍え部屋へと走った。
だが、そこにはいつもと違う光景が広がっていた。
愛しい彼氏が自分の布団の中で眠っていたのだ。
だが、彼女は気付いた。彼氏が起きていることに。
「はい、ここでアクション」
「あっはい。………さっ寒い…ふぅ、あったかい」
「駄目でさァ。もっと近付いて」
「えぇ…っていうかナレーション無駄に細かいし」
真冬に1リットルも牛乳飲む彼女って一体……
何か考えているのか無言になる。
そしてそういえばとこっちを見てくる。
「確か、研究家が積極性のない彼女は嫌われるとか言ってやしたねェ」
「本当!?」
思わず声に出してそう言ってしまったが、それを彼氏に教えられるのは何か違う気がする。
でも積極性かぁ……
「お前さ、いつも逃げるだろ?仕方なく愛情表現してやってるっつうのに」
「…総悟は…人前で恥ずかしくないの?」
「はぁ?わざとに決まってんだろ」
へっ…わざと?
……恥ずかしがる私が面白いからとのこと。
やめてよ と言うと嫌だと即答された…
「……そうだなァ。今、そっちからキスしてくれたらやめてやってもいいか」
私から…
よし。女は度胸よ!恥ずかしがってたらこいつの格好の餌だからな。見くびるんじゃねーぞ!
こうなったら勢いだ。
「A、好きでさァ」
「……え…ずるいよ…反則だよ!」
お前の負けな、と言いながら頭を胸板に押し付けら
れた。あなたの鼓動が早いのは気のせいですか?
大好きだよ。
番外編_____終わり
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千の歌を歌う人(プロフ) - コロさん» 有難きお言葉です!!すごく嬉しいです!頑張ります!! (2019年7月30日 0時) (レス) id: 1dfb43aa3f (このIDを非表示/違反報告)
コロ - おもしろいです!!更新忙しいかもしれないけど頑張って下さいね!! (2019年7月29日 22時) (レス) id: 21d6130453 (このIDを非表示/違反報告)
千の歌を歌う人(プロフ) - サラダ油さん» ぱっちゃんはですね、主人公が付けたあだ名です!主人公は色んなあだ名を人に付けるもので…見てくれて、物凄く嬉しい限りです!!頑張ります! (2019年7月29日 20時) (レス) id: 1dfb43aa3f (このIDを非表示/違反報告)
サラダ油 - 新八は「ぱっちゃん」じゃなくて「ぱっつぁん」と呼ばれてますよ。面白いのでこれからも頑張って下さい! (2019年7月29日 18時) (レス) id: 3eb4c4dfa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くれの | 作成日時:2019年7月24日 22時