残念ながら凡人でした 【銀魂】【沖田総悟】

参捌 証明 ページ39

「山野さん！ほら見てくださいあれ……」

「おーいA見廻り付いて来い」

「ちょっと某有名会社のお茶みたいに呼ばないでくださいよ！！私、総悟さんの使いじゃないんです」

「じゃあ行かねーのか？」

「……行き…ますけど…」


最近、よく見廻りに連れていってくれる。
言い方がいちいち上から目線なのがね……
そしてドS心が芽生えたのか、少しキツく仕上がりました……使いっ走りにされたりとか
闘争本能が燃える……


「最近、お前ェ言うようになったよなァ。ちっ調教に失敗したか」


無視しよう。虫、虫。


「山野さんも一緒に行きませんか？」

「…いや、山野は今日は土方とオリエンテーションの予定が入ってるんでさァ」

「えっ？あれそんな予……「早く行かねェと土方の野郎にどやされるぞ」


そう言って山野さんと総悟さんはいなくなった。
残念だなぁ、見廻り二人でしかした事ないから三人で行ってみたかったな。









「今日は何だか暖かいですね」


最近やっと隣を歩けるようになった。
今までは背中を追うばかりだったのに。でも、やっぱり歩幅は違くて、合わせてくれる彼に優しさを感じる。あくびをしながら、かったりィと呟く横顔をこっそり覗く。バレると…


「何見てんでさァ、気持ちわりィ」


と言われてしまいます。
やっぱり公園のベンチで休憩という言い訳で今日もしばらくここに在住です。
でも、嫌いじゃない。ちゃんと顔を直視出来るのは、眠っている時くらいだから。
寝てる時と酔ってる時は可愛いんだけどな。







「見ろよ。あれ、税金泥棒だぞ」

「本当いいご身分だよなぁ。ほんと楽な仕事」

「しかも、あいつ人殺して楽しんでるらしいぜ」


私はもう、その人達の方へ歩いていた。
税金泥棒だとか、楽な仕事までだったら許せたかもしれない。でも最後のは……許せない。


「本当いいご身分ですよね。そう思います」

「あ？あぁやっぱそうっすよね」

「あなた達の代わりに誰が傷を負っているか分かってますか？あの人がどんな思いで人を殺めているかも知らない癖に。汚い部分だけ押し付けて、愚痴をぶつけるだけとは本当いいご身分なことですね」

「女は、やっぱり人を顔で判断すんだなぁ。
ちょっと顔が良くてモテるからって調子乗り過ぎなんだよ。俺らなんてなんて言われてるか知ってる？ブルドッグ集団だってさ。本当女って奴は…」


愚痴言う相手変わってね？
っていうか掴み掛かられる覚悟だったけど、なんか人生相談されてる？

参玖 きっといつか→←参漆 新隊士

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す