参参 悲しくなる ページ34
「総悟。本当にそれでいいのか!!」
「えぇ、もう充分納得してるんで」
「……お前が強く望めば俺らは…「それは、俺に真選組を捨てろって言ってんですかィ?それは無理な話ですよ。それぐらいなら、切腹でもなんでもした方がましでさァ。…じゃあ後は頼みまさァ」
「なぁトシ。事態は分かってる。だが、俺はあいつが自分から俺らのことを頼ってくるのを待ちたい」
「…あぁ俺もだよ。俺らが今動いたとしても、本当の意味であいつの力にはなれないからな」
__________
「大丈夫アルか?」
「うん…大丈夫…あはは」
公園のベンチに腰を掛けて、私は頭を摩りながら苦笑いした。
実は今日万事屋の天井にattackして参りました!
このまま過ごしていても、何も変わらないから最近では、万事屋のみんなに協力してもらって方法を考えている。
真選組では、私の事情を知っているトップ3英傑の皆さんは忙しいから迷惑かけたくない。
それで今日は原点に戻るのが一番かなと思って、最初は落ちて来たわけだから、逆に突っ込んで見ようかと思いまして。
「あ…」
あれ総悟さん?結構遠くだから、分から…
…あれって…
「ん?あっ…くそサドアル…ははは!!見ろよ仲良しこよしに手なんか繋いでるネ!写真撮って永久保存……A…?」
そうだよね。
あんな素敵な人なら、彼女だって居るよね…
「…神楽ちゃん、少し用事思い出したから帰るねごめん。今日もありがとう」
あまりにも悲しくなる。
あの日の夜からあまり見なくなった笑顔で笑う彼、そしてその隣で幸せそうに笑う女の子を見ていると。でも、事実を目の前した所でこの気持ちが無くなる訳なんてなくて。
……胸が張り裂けそう。
あの時と同じ気持ち。お母さんを亡くした時の喪失感によく似ている。
「君、面白いや。随分と真っ黒な瞳をするんだね」
通りすがり際に聞こえた声。
だが、振り向いた時にはもう誰もいなかった。
そして左前と右前の合わせ目に紙があるのに気付き、その紙を開いて読むと、すぐに紙をぐしゃぐしゃにして、近くのコンビニのゴミ箱に捨てた。
そして、やがて闇は光を呑み込み静寂をもたらす。
もう冬はすぐそこのようでかなり冷え込む。
「こんな夜中にどこ行くんだ」
「私が行きたいから行くだけです」
「…俺は止めない。だが、総悟に殺されかけるのは確かだかな」
「そういえば沖田さん遅いですね」
丁度良かったのかもしれない。会わずに済んで。
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千の歌を歌う人(プロフ) - コロさん» 有難きお言葉です!!すごく嬉しいです!頑張ります!! (2019年7月30日 0時) (レス) id: 1dfb43aa3f (このIDを非表示/違反報告)
コロ - おもしろいです!!更新忙しいかもしれないけど頑張って下さいね!! (2019年7月29日 22時) (レス) id: 21d6130453 (このIDを非表示/違反報告)
千の歌を歌う人(プロフ) - サラダ油さん» ぱっちゃんはですね、主人公が付けたあだ名です!主人公は色んなあだ名を人に付けるもので…見てくれて、物凄く嬉しい限りです!!頑張ります! (2019年7月29日 20時) (レス) id: 1dfb43aa3f (このIDを非表示/違反報告)
サラダ油 - 新八は「ぱっちゃん」じゃなくて「ぱっつぁん」と呼ばれてますよ。面白いのでこれからも頑張って下さい! (2019年7月29日 18時) (レス) id: 3eb4c4dfa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くれの | 作成日時:2019年7月24日 22時