残念ながら凡人でした 【銀魂】【沖田総悟】

壱 憧れの人 ページ2

「恐喝ですか！？警察呼びますよ？」

「それだけは、やめて！！うちにはまだ幼い娘と息子が！どうか、今回だけは！」

「お願いネ！おとっつぁんは、悪くないアル」

「お願いです…って立場逆転してますよ！？
ていうか、おとっつぁんっていつの時代だよ！」


私、、、雷に打たれて……次元を超えた？
これが所謂トリップ？でも、そういうのは大抵一回神様通すんじゃ……
まさか、夢？これって夢？夢オチだよね絶対。
それなら……本気でenjoyしなきゃ！！


「ごめんなさい。私にもよく分からないけど気付いたらここに居たの」

「……それって？」

「私はここじゃない違う世界に住んでいたんです。でも…気付いたらここに居て……」


って言ったって信じてくれないよね。
怪しすぎるもんね……
3人とも目を点にしてこちらを見てくる


「そうか、そういうこともあるよな…うんうん。ここに一人宇宙人いるもんな。ありえる、ありうる」

“「いや、納得するんかい！！」”


ぱっちゃん中々やるな。息継ぎの上手いツッコミだ


「でも、迷子はお巡りさんに預けないと…」

「………はっ！ぱっちゃん、交番！交番へ連れて行って！！」

「ぱっちゃん？」


真選組の人達に会いたい！！町の景色を見たい！
それに、会いたい人が……いるの。
私の憧れの人。




「おーい！お巡りさーん！！宇宙人の襲撃でーす」

「どうしたアル？大丈夫アルか？」

「う…うん」



ずっと会いたかった。
私の憧れの人、沖田…総悟。初めはルックスいいなくらいにしか思ってなかったけど、だんだんと彼の強さや根の優しさに憧れて、追いかけていた。あの時私は強さが欲しかったんだ。
沖田さんが中高と剣道部に入ったきっかけだった
まさか…夢だとしても、会える日が来るなんて。
神楽ちゃんの後ろに立って、服の裾を握る
ギィッーと軋む音がすれば、目の前にいたのは…


「何だってィ旦那ー。旦那は宇宙人に好かれるんだなァ」

「誰が宇宙人だ！！私からしたらお前だって宇宙人アル！！」


この、やる気のなさそうな江戸っ子口調。
甘めなマスク。間違いなく沖田総悟その人だ…


「あれ、その女………」

「あぁこいついきなりうちに現れて、どうやら違う世界から飛ばされたらしい。どうにかならないか」

「酔っ払った旦那が連れ込んだ女だと思ってやしたよ。てっきり。それに、うちは迷子預かり所じゃないんでさァ」

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