【HQ】突然ですが、青春撮ってこい。 (ページ6)

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烏野高校排球部ページ6

　
放課後。
　
　
　
　
　
　
月島に連れられバレー部が練習している体育館へ。
　
　
　
　
　

ガラガラ────…
　
　
　
　
　
　
重い音がして扉が開くと、騒がしかった体育館内は静かになった。部員の方々がこっちを見ているのが分かる。
　
　
　
　
　
　
月島「こんにちは。」
　
　
　
　
『お、お邪魔します…』
　
　
　
　
　
　
月島に倣って私も挨拶をして体育館へ足を踏み入れる。
　
　
私は緊張しているというのに、刺さる視線を気にもせず、月島は主将(？)さんの元へとズカズカと歩いていく。私も置いてかれないようにと小走りでついて行った。
　
　
　
　
　
　
月島「澤村さん。話があるんですけど…」
　
　
　
　
澤村「どうした？」
　
　
　
　
　
澤村さん、と呼ばれた先輩はがっしりしていて、いかにも主将って感じがする。なんていうか、貫禄がある感じ…？
　

　
そんなことを考えていると、月島が私を小突いた。つまりはお前が説明しろ、ということだろう。先輩相手に話をするなんて緊張しないはずがない…。
　
　
　
　
　
『えっと…1年4組の一ノ瀬、…写真部です。
　
　
　
　
突然ですが、青春を撮りたいんです』
　
　
　
　
　
澤村「はい？？」
　
　
　
　
　
色々はしょりすぎた…！！
主将さん首傾げちゃってるよ。
　
　
　
　
　
月島「そんなんで伝わるとでも思ってんの？」
　
　
　
　
『う、うるさいな！
　
　
　
　
あ、えっとですね、写真部の8月のテーマが青春なんです。それで、バレー部を撮らせてもらいたいなぁ、と思って来ました。
　
　
　
練習の邪魔にならないようにするんで、撮らせてもらえませんか…？』
　
　
　
　
　
澤村「あぁ、なるほど。
　
　
　
俺達は別にいいですよ。な、お前ら」
　
　
　
　
　
全員「はい！」
　
　
　
　
澤村さんだけでなく、他の部員の方々も静かに私の話を聞いていたようで、快く了承してくれた。
　
　
　
　
　
澤村「一応、コーチと監督にも聞いとくから」
　
　
　
　
　
『わざわざすみません。ありがとうございます』
　
　
　
　
　
月島「良かったね」
　
　
　
　
『うん！』
　
　