【d!】また夢の中で【ci】 (ページ5)

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｢エミリー、流星群だ｣

｢流星群？｣

｢流星群をしらないの？｣

｢いや知っとるけど、日も登らんのに星は降るん？｣

メアリーに呼ばれて行くと流星群が見えるだとか、純粋に疑問をぶつけながらもメアリーと共に外に出る。

そこには本当に流星群があった。空から星が降ってくる。文字通り雨のように降ってきてた。
降ってきた星は地面に落ちるとしばらく光ってたけどやがて光を失って消えていった。

｢すご！こんなん初めて見たわ！｣

｢ここではたまに見れるんだよ流星群｣

初めて見る空に手を伸ばして星をつかもうとする。
嬉しそうにこちらを向いて笑った彼女に、あぁ可愛ええなって。

流星群の光に照らされた彼女はすごい綺麗やった。でも目の前のメアリーはこの地面に落ちた流星の様に消えていってしまいそうに見えて、不安になった。

｢俺の知ってる流星群は滅多に地面には落ちてこやんで｣

｢そうなの？｣

｢そうそう、なんで落ちてくるん？｣

｢うーん、わたしにもわからないや｣

｢なんか、食べられそうやなあ、流星群｣

｢そうだね、食べられるかもね。つかまえてみようか｣

そうして彼女との流星群を捕まえようの会がはじまった。
結果としてはまあ、無理やったけどな。落ちてくるくせに手の中には入って来おへんかった。

それでも俺はメアリーが笑って、こうして2人ではしゃげたんがめっちゃ楽しかったな。