22 スポットライト ページ21
Aは光の中にいた。
いつだったか、ずっと前に浴びたような、真っ暗な場所に降り注ぐ白い光。
でも今は、それとは真逆の光だ。
引きこもりの少女の元に届くカーテンから伸びる光と、上から伸びてステージに届く光。
そっくりなのにこんなに違うなんて、とAは心の中で微笑む。
”今回は、大人気作家・Aさんに来ていただきました!”
声が会場に響く。
それと同時に大きな拍手がその場に鳴り響いた。
拍手の渦が多少収まったところで私は口を開くのだ。
「ありがとうございます、──────」
真っ暗な部屋での出会いが、まるでスポットライトのように私の人生を照らしてくれた。
暗闇に差し込む光が憂鬱だった私がこんなところにいるなんて。
”小説展示館”で大ヒット作者として活動していたときTwi○terに届いたのは、”作家として活動しませんか?”というメッセージだった。
その時どれほど嬉しかったことか。
”小説展示館”は私の光だ。
再びアナウンスが告げる。
”此の度Aさんは、新しい小説で芥川賞を受賞されました。
作品名は、
『光が差す場所』”
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リアナ-璃亜那-(プロフ) - レミードールさん» ありがとうございます!違和感のある文章等ありましたら遠慮なく言ってくださいね! (2021年9月21日 15時) (レス) id: 6afe7efa1d (このIDを非表示/違反報告)
レミードール - とっっっってもおもしろいです! (2021年9月21日 15時) (レス) id: 2c7b3635e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リアナ-璃亜那- | 作成日時:2021年7月24日 12時