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日向水木 ページ23

その後私達は街をぶらぶらと散策した。


特に行きたい場所はないのだが、善逸くんとあてもなく歩くのは驚くくらいに楽しかった。


それは善逸くんも同じようだ。とても足取りが軽い。


A『・・・わぁ』


その時、ふと私の目に留まったのは簪を売る店だった。


店頭には鮮やかな簪が並び、まるで花畑のようである。


善逸「あれ、どうしたの?・・・簪か。綺麗だね」


いつの間にか足を止めて眺めていると、善逸くんが気づいてそう言ってくれた。


A『うん。ちょっと見てきていい?』


善逸「いいよ!俺はここで待ってようか?」


A『いい?ごめんね』


私は駆け足で店に入った。




店内には驚くほど沢山の簪が並べられており、私は思わず見入ってしまった。


A『・・・これ・・・』


数ある簪の中で私の目に飛び込んできたのは、優しい黄色の簪だ。


”日向水木”という黄色の花があしらわれており、派手すぎない控えめな美しさを持っている。


更に、日向水木の花言葉は”信頼”と”思いやり”。


友情っぽい言葉だと感じ、私はその簪を手に取った。


A『綺麗・・・』


これを買おう。


そう直感的に思った私は、側に置いてあった他の簪も手にとり、会計した。




A『お待たせ!』


そう言って、待ってくれていた善逸くんの元に戻ると、善逸くんは振り向いて優しく笑った。


善逸「Aちゃん。お帰り」


A『ごめんね、待たせちゃって』


善逸「いいって、俺が勝手に待ってただけだから」


A『勝手にって・・・』


私が店を見ていたことに気づいて、行っておいでと送り出してくれたのは善逸くんではないか。


そう言おうとしたが、善逸くんの顔を見ているとそんなこと言えなくなってしまった。


本当に、彼は優しい。


優しすぎるんだ。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 遊郭 , 我妻善逸   
作品ジャンル:アニメ
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夕和(プロフ) - 語彙力無のネコさん» コメントありがとうございます!堕姫ちゃん可愛すぎるから、本編よりもっと好印象にしちゃいましたw (2022年10月8日 21時) (レス) id: 5def6d75b1 (このIDを非表示/違反報告)
語彙力無のネコ - 最高(*`ω´)b最高最高最高!夢主ちゃんも堕姫ちゃんも可愛すぎぃッッッ!!!♡ (2022年10月8日 21時) (レス) @page19 id: e04f466ec6 (このIDを非表示/違反報告)
金平糖 - 青白の狼さん» それいいですね! (2021年11月23日 23時) (レス) @page48 id: 63ca64d519 (このIDを非表示/違反報告)
璃亜那(プロフ) - 青白の狼さん» 今の予定だと話が入らないので、続編で入れますね!素晴らしい案ありがとうございます! (2021年11月16日 13時) (レス) id: 0456b1597f (このIDを非表示/違反報告)
青白の狼(プロフ) - 蕨姫パイセン・・・ただ倒すだけでなく、転生後の友情物語もあったらいいなー。 (2021年11月16日 13時) (レス) @page35 id: eebaad3e1e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:璃亜那 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年10月7日 13時

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