彼女の正体が何であれ【鬼滅の刃】【遊郭編】

赤面 ページ18

A『本当に、ありがとうございました！！』


男が去った後私は、蕨姫に土下座する勢いで頭を下げていた。


蕨姫「ば、馬鹿なことをするんじゃないよ！！アタシは彼奴が嫌いだから来ただけなんだ、アンタのためでもなんでもない！」


A『分かってます！だけど助けられたのは事実ですし・・・』


蕨姫「あーあーあー・・・キリがないからやめな！もう・・・！」


A『はいっ！すみません！！』


蕨姫(妙に素直ねこのガキ・・・)


・・・蕨姫が少し眉間にしわを寄せたのは気の所為だろうか・・・？


とはいえ、蕨姫が優しいのはやっぱり事実だ。


A『蕨姫花魁は本当に優しいんですね！』


蕨姫「はあ！？ま、また、訳が分からないことを言うんじゃない！」


A『だってそうじゃないですか！優しくなかったらこうして私が話しかけても、答えてくれませんよ』


蕨姫「っな・・・五月蝿い！遊女として返答するのは当然だからだよ、そんなことも分からないのかこの愚図！」


A『すみません、そうですよね！私も頑張ります！そして蕨姫花魁みたいになりたいです！！』


蕨姫「！？」


私が「蕨姫のようになりたい」と言った途端、蕨姫は真っ赤になった。


化粧はしているはずなのにはっきりと分かるほどの赤面っぷりである。


蕨姫は、今度は何も言わずに早足で去っていった。


照れたのかな・・・？


・・・照れた蕨姫もかわいい！←





【作者通ります】
クズ客の一人称が「お客様」から「男」に変わったことには、もうお気づきですか・・・？
どうも、作者です！
堕姫ちゃんかっこいいですよね！ああいう女性に憧れるのは私だけでしょうか？
次回は、ときと屋にいる炭治郎(炭子)や荻本屋の伊之助(猪子)の裏話を番外編として載せる予定です。
今後も”彼女の正体が何であれ”をよろしくお願い致します！

炭治郎の裏話→←救いの手

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