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鍛錬 ページ18

黒死牟さんが消えたとき、琵琶の音はしなかった。


つまり、消えたように見えたのはただ移動しただけ。黒死牟さん自身の身体能力によるものだ。


千花「凄いね・・・早い、見えなかった」


千花の言葉に、私も頷く。


A『そうだね。私達も頑張らなきゃ』


千花「うん!」


私達は、鬼になってからかなり動体視力がよくなったはずだ。


更に、ある程度鬼狩りとも戦ってきている。


柱に遭遇したことはないが、それらの戦いの中で相当動体視力は鍛えられたと思う。


それでも、見えなかったのだ。


経験値などからしても、私達が黒死牟さん程動けるようになるのはまず難しいだろう。


それでも、少しでも近づくために鍛錬を続けなければ。




私達の鍛錬は、その日から始まった。


基礎体力の向上から身体能力の底上げ、技磨きに至るまで全てを、基礎から創り上げる。


正直言って、簡単なことではなかった。


私は堕姫さんと妓夫太郎さんの戦いを一度見ているから、それを目標にすればよい。それははっきりしていた。


でも、今の私達ではその足元にも及ばない。そう分かったのだ。


今は練習だからよかったものの、もし強い相手に出会ったときに今の状態では自分で自分の首を締めることになりかねない。


今の私達は、ただ鍛錬することしかできなかった。


鬼狩りとは違い、私達には教えてくれる人がいない。


黒死牟さんがいるじゃないかと思われるかもしれないが、黒死牟さんは剣術を基礎とした技を使う。


身体能力関連のことであれば教えてもらえるだろうが、技に関することは誰も教えてはくれない。


そのあたりに関しては鬼狩りは本当に有利だと思う。


独自の呼吸法を生み出す者も存在するようだが、その基礎は既存の呼吸法だ。


それを習得しさえすれば、派生させるのは義務ではないのだから戦うには十分である。


A『新しい技、編み出したほうがいいかもね・・・』


鍛錬のために乱れた息を整えながら千花に言うと、同じく乱れた息の下から千花が声を絞り出す。


千花「そうだね・・・一般隊士なら、十分かもしれないけど、位が上の隊士が、相手だと、ちょっときつい、かも」


A『・・・大丈夫?』


息が上がったせいでとぎれとぎれに話す千花のことが不意に心配になった。


千花「大丈夫だけど、ちょっと、疲れた」


A『休憩しようか』


千花「うん」


二人並んで腰を下ろす。


千花はその場に仰向けになって空を見つめた。

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緋月 - たまきさん» うまかった!(^^) (2023年2月21日 13時) (レス) id: eec4e6d19c (このIDを非表示/違反報告)
たまき(プロフ) - 緋月さん» あねwwならよかった (2023年2月21日 12時) (レス) id: 10bfc6b38c (このIDを非表示/違反報告)
緋月 - たまきさん» まぁ、2つ食べれたからよかったんだけどねw (2023年2月21日 8時) (レス) id: eec4e6d19c (このIDを非表示/違反報告)
たまき(プロフ) - 緋月さん» 忘れるな!?当日に忘れるな!!w (2023年2月21日 7時) (レス) id: 10bfc6b38c (このIDを非表示/違反報告)
緋月 - たまきさん» ありがとう!🐜ケーキは今朝食べた。昨日は忘れてたらしい (2023年2月20日 15時) (レス) id: eec4e6d19c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たまき | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年12月31日 18時

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