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じゃあまた ページ14

それから二ヶ月と少し経ったある日、堕姫さんが私たちのところを訪ねてきた。


黒死牟さんならまだしも、堕姫さんから来るなんて珍しい。


そう思いながら、私と千花は隠れ家代わりにしている古い家屋に堕姫さんを連れて行った。


彼女とはなかなか会う機会がないので、久しぶりに会えたことに私はもちろん千花も大喜び。


千花などまだ2〜3回しか会っていないのだから、堕姫さんのことをもっと知りたいと息巻いている。


長らく会っていなかった分積もる話もあるだろう。


私達はお互いの近況を口々に話し合った。



夜も更けた頃、不意に堕姫さんが言った。


堕姫「そういえば、うちの見世に新しく入ってきた綺麗な子がいるんだけどね。どうやらその子、鬼狩りに加担してる子だったみたいなのよ」


すごい、と真っ先に声を上げたのは千花だ。


千花「すごい!わかるんですね!」


堕姫「まあ、アタシくらいになればね。でも、探ってみたらあと二人そういう輩がいたみたいで・・・厄介ったらありゃしないわよ」


A『そっちは大変なんですね』


堕姫「うちの見世に入った子は監視用、殺害用の帯を渡しておいたわ。あの子はちゃんと分かってたみたいだから、下手なことはしないでしょ。あとの二人は締め上げてあるし」


A『だったら良かったです』


安心して笑う私を見て、堕姫さんは面倒そうにため息をついた。


堕姫「だけど皆誰かに宛てて手紙を書いてたみたい。多分同じ人間宛だと思うけれど、もう少ししたらそいつもこっちに来るかもね」


どうやら、状況は思ったより面倒らしい。


A『そうですか・・・』


堕姫「でもアタシなら大丈夫」


眉を曇らせていた堕姫さんが、再び笑顔に戻って言った。


堕姫「アタシは上弦だしお兄ちゃんもいるわ。だから絶対負けない。来るのは柱だろうけど、都合がいいじゃない!私はもう何人も柱を喰ってるの。今更どうってことないんだから」


千花「その意気です!」


そうだ、私は何を心配していたのだろう。


無邪気に笑う堕姫さんにつられて笑顔になりながら、私は思った。


上弦は強い。自分で自分を強いと言えるほど、圧倒的な強さを誇っているのだ。負けるわけがない。


下弦と上弦は天と地ほどに違う。


そして今回も堕姫さんは勝つ。前見たように、華麗に。


私はそう考え、少しも疑わなかった。


堕姫「じゃあまた来るわ」


そう言って手を振った姿が、私が最後に見た堕姫さんの姿だとも知らずに。

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緋月 - たまきさん» うまかった!(^^) (2023年2月21日 13時) (レス) id: eec4e6d19c (このIDを非表示/違反報告)
たまき(プロフ) - 緋月さん» あねwwならよかった (2023年2月21日 12時) (レス) id: 10bfc6b38c (このIDを非表示/違反報告)
緋月 - たまきさん» まぁ、2つ食べれたからよかったんだけどねw (2023年2月21日 8時) (レス) id: eec4e6d19c (このIDを非表示/違反報告)
たまき(プロフ) - 緋月さん» 忘れるな!?当日に忘れるな!!w (2023年2月21日 7時) (レス) id: 10bfc6b38c (このIDを非表示/違反報告)
緋月 - たまきさん» ありがとう!🐜ケーキは今朝食べた。昨日は忘れてたらしい (2023年2月20日 15時) (レス) id: eec4e6d19c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たまき | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年12月31日 18時

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