鬼殺隊に与する鬼 ページ12
厄介な鬼狩りがいるという話を聞いたのは、私が雲取山の例の少年を見てから二年程がたったある日のことだった。
どうやら無惨様は、時々その鬼狩りを殺すよう命じているらしいのだ。
どうして無惨様がその鬼狩りを危険視しているのかはわからない。
しかし、その鬼狩りと共に行動している妹の鬼がいると聞いて、私は驚愕した。
無惨様の目を逃れることができる鬼が存在するなんて、信じられない。それも、鬼狩りに与するなんて。
どうしてもその鬼狩りと鬼は殺さなければならないと、そう思った。
しかし、私達の考えとは裏腹に、どうやら彼らは力をつけてきているようだった。
その事実に、言いようのない不安を覚える。
成長速度が早い。いつ柱と同等の力を持つようになるかわからないのだ。
無惨様が殺られることはないだろうが、大勢の鬼が死ぬ可能性は十分にあると言えるだろう。
事実、上弦の鬼はここ百年ほど入れ替わりがない。
だが、下弦の鬼はかなりの頻度で入れ替わっているのだ。
位を持っている鬼でさえこうも頻繁に死んでゆくのだから、雑魚鬼などどうなるかわからない。
せめて、もう少し下弦の鬼たちが強ければいいのだが・・・。
位すら持っていない私が言うことでもないだろうが、多分私は上弦の鬼たちよりも長く生きている。
黒死牟さんという強い味方がいるからこそのこと、もしくは運の賜物だったのかもしれないが、それでも私が生きながらえているのは事実だ。
千花「姉ちゃん、あの方の監視から外れた鬼のこと、どう思う?」
私達が彼らのことを知った数日後、千花が尋ねてきた。
A『許せないって思うけど、それ以上にどうして監視から外れたのか、それが何より気になるよ』
千花「私も。・・・その鬼と私達と、一体何が違うんだろうね」
予想でしかないが、このような事例は今回が初めてだろう。
何が原因なのか、早急に突き止めなければならない。
下弦の鬼が解体されたと聞いたのは、私達がその鬼について首を捻っていた、まさにそのときだった。
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緋月 - たまきさん» うまかった!(^^) (2023年2月21日 13時) (レス) id: eec4e6d19c (このIDを非表示/違反報告)
たまき(プロフ) - 緋月さん» あねwwならよかった (2023年2月21日 12時) (レス) id: 10bfc6b38c (このIDを非表示/違反報告)
緋月 - たまきさん» まぁ、2つ食べれたからよかったんだけどねw (2023年2月21日 8時) (レス) id: eec4e6d19c (このIDを非表示/違反報告)
たまき(プロフ) - 緋月さん» 忘れるな!?当日に忘れるな!!w (2023年2月21日 7時) (レス) id: 10bfc6b38c (このIDを非表示/違反報告)
緋月 - たまきさん» ありがとう!🐜ケーキは今朝食べた。昨日は忘れてたらしい (2023年2月20日 15時) (レス) id: eec4e6d19c (このIDを非表示/違反報告)
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