第五夜 『ペリドット・マリアージュ with Hello Say Hello』 ページ39
.
.
君によく似た、女の人を見つけたんだ。
.
.
.
菜月「わーーーーー！お姉ちゃんすっごい綺麗！すっごい似合ってる！」
葉月「ほ、ほんと？」
菜月「もう世界一綺麗！」
葉月「潤くん、ど、どうかな………？」
.
笑顔がすごく素敵な、女性に出会ったんだ。
.
.
潤「…うん、すっごい似合ってる。」
菜月「は？当たり前だから。お姉ちゃんが綺麗なの当たり前だから何言っちゃってんの？」
潤「お前は相変わらず噛み付いてくんなぁ！」
菜月「はーーーー、マジでいいの？こんなクソ教師でいいの？お姉ちゃん」
葉月「今日も仲良いね(笑)」
菜月「仲良くなんかない！」
.
.
ずっと想っていた幼馴染の、春日Aーーー…いや、今やもう二宮Aの結婚式が終わって早三年。
今度は俺が、結婚式をする番になっていた。
.
.
菜月「なんでこんなやつ好きになったんだろお姉ちゃん」
潤「随分な言い草だな、おい」
菜月「Aもなんでこんなやつ大切にしてんだろ」
潤「おいおい」
菜月「はーあ！」
.
.
葉月がウェディングドレス姿から着替えてる間。真っ白な空間に包まれながら肩を並べて座る、俺と菜月。
菜月はまたグンと大人になっていて、いわゆる「大人のいい女」と化している。
彼氏はまだいないらしい。
.
.
菜月「……幸せにしなきゃ許さないんだからね」
潤「わかってるよ」
菜月「……泣かせたら、私和くんにチクるから！」
潤「なんでここであいつが出てくんだよ」
菜月「和くんはいつだって私の味方だもーん」
.
べーだ！あっ、私そろそろお昼休み終わっちゃう。くっそ……じゃあね、またね！お姉ちゃんによろしく言っといてよ！
.
お姉ちゃんのウェディングドレス姿を私も見たい。
その一心で近くにある職場からお昼休みの時間を使ってやって来ては
嵐のように去って行く、澤野菜月。
.
.
葉月「お待たせ…って、あれ？菜月は？」
潤「昼休み終わるから戻るって。葉月によろしくって」
葉月「(笑)、どうせまたすぐに会うのにね」
.
.
彼女は俺の花嫁の、妹だ。
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2481人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
