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「 朔間先輩 、五奇人の愛し子さんってどんな方なんですか? 」






季節も夏めいてきた今日、




カーテンの隙間から夕日が差した 夢ノ咲学院 軽音部室で




学院を統べる " 魔王 " こと 朔間零 の 愛し子 である 葵ひなた は




楽器を片付ける手を止め、そう呟く。









「 … どこでその名を聞いたのかえ? 」







窓際にもたれ掛かり、口元に手を当て口を開く 魔王





" 五奇人の愛し子 " このワードを耳にするや否や、





赤く染まった眼が鋭く ひなた を捉える。





軽音部室の空気が固まった気がした。





「 えっと … 職員室に課題を提出しに行った時に椚先生がそう言ってるのを聞いて 、」





おずおずと答える ひなた



朔間の異様な空気感に呑まれる ゆうた



その名を懐かしむように目を閉じる 晃牙



三者三様の様子を見せる軽音部員たち




「 … あの子は我輩達の … 」





_____ …





朔間 の言葉を遮るように 下校を知らせる鐘が鳴る






「 おや、もうこんな時間かえ?
暗くなる前にお帰り、我が愛し子達 」





" この話はまた後じゃ " そう言い棺桶へ入っていく魔王







「 おら、帰るぞ 」




大神の声を皮切りに部室を去っていく部員たち
















「 あの子は … 我輩達の希望じゃった 」






静かな部屋に1つ 朔間の声だけがやけに大きく響いた 。






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IZ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2022年10月18日 19時) (レス) @page7 id: 6070c5d052 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆゆ | 作成日時:2022年10月10日 12時

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