歌い手様にはご注意を！？４【天月】

勘違い ページ48

『え……………？』





あま「Aちゃん……すき。」







すっかり抱きしめられ慣れた腕の中に突然包まれたと思ったら、天月さんはそう呟いた







あま「自分だけの特別な呼び方が欲しかったって、ほんとかわいすぎ」





『えっ……あの、天月さん…？この呼び方迷惑だったんじゃ…？』








そんな天月さんの言動に、私は困惑して口を開いた







あま「え？なんのこと？？」







すると天月さんは、何のことだか分からないとでも言うように首をこてんと傾げながらそう言ってきた







『えっ！？だ、だって私が"まーくん"って言った途端に冷たくなるし何も喋ってくれなくなったし…！！』







『だからてきっきり迷惑だったのかと…』と私が言葉を続けると、天月さんは慌てて口を開いた






あま「えっ！？うそっ！そんなこと思ってたの！？
……うわぁ…なんかごめん………」







天月さんはそう言うと、自分の顔を両手で覆った







(え、ということは……全部私の勘違い…？)







天月さんのこの様子を見ると、どうやら全て私の思い違いだったようだ







『うわぁ……恥ずかしぃ………』






自分の過ちを改めて理解すると急に恥ずかしくなり、私も両手で自分の顔を覆った








すると、






あま「なんかお互い勘違いしてたみたいだね…」







天月さんはそう言って、再び私のことを後ろから抱きしめて自分の顔を私の肩に乗せた







『うぅ………すみません……』







私は未だに顔を覆ったままそう言った








天月さんの顔はまだほんのりと熱を帯びているような気がする









あま「ねぇ、A…」

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