歌い手様にはご注意を！？４【天月】

呼び方決め ページ45

あま「ん〜………決めるって言ってもなぁ…？どうする？」





『ど、どうすると言われましても……』






私たちはそう言って、どちらからともなく"う〜ん"と唸りを上げて悩み始めた










あま「…あっ、はいはーい！思いついた！」






しばらくすると、天月さんがそう声を上げて、バッと左手を勢いよく上げた





そんな彼の声に、私は少しビクッとなりつつも続く彼の言葉を待った







あま「僕はこれからAちゃんのことを、"A"って呼ぼうかなと思います！」





『へっ………///！？』






急に"A"と呼ばれて、一瞬で顔を赤くした私に構わず、天月さんは言葉を続けた







あま「いやぁ〜、色々悩んだんだけどね？ 恋人だったらやっぱり呼び捨てかなぁ〜って思って！
…………って、Aちゃん？どうしたの？」





『あっ……いや、えっと…』






気持ちの整理がついておらず、しどろもどろな私を不思議に思ったのか、天月さんがそう声をかけてきた






『な、ﾅﾝﾃﾞﾓﾅｲ……ﾃﾞｽ……』






心配そうに見つめる天月さんを安心させようと、喉の奥を詰まらせながらも私は何とか声を出した






あま「んぇ〜？全然大丈夫そうに見えないけど？
…………はっ！もしかしてAちゃん、さては照れてるなぁ〜？？」






そう言って天月さんは、「このこのぉ〜」と言いながら私のほっぺたをつんつんしてきた






『ちょ…天月さんっ………！そうやってからかわないでください！別に照れてませんもんっ！』






私がそう言って、頭をブンブン振って彼の手を離れさせると、天月さんは「あはは〜！」と笑いながら、自分の手を私の腰に戻した

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