歌い手様にはご注意を！？４【天月】

ペース２ ページ34

あま「と、とりあえずっ！僕たちはゆっくりと立派なコイビトになっていくから！」





さか「ふ〜ん。でもさぁ、あんまりモタモタしとると、Aちゃん欲求不満とかになるかもしれないでぇ？」





あま「そ…それは………」







坂田さんはきっと冗談で言っているのだろうけど、天月さんはその言葉を本気で受け入れてしまい、しゅんとなって口を閉じてしまった







そんな天月さんの様子を見て、私は彼の腕を優しく解き、天月さんと正面から向き合ってゆっくりと口を開いた








『天月さん……私、天月さんのそばにいられるだけで幸せなんです。だから、急がなくても大丈夫ですよ。私たちは私たちのペースで歩いていきましょう？』






あま「Aちゃん……………うん、そうだよね！僕たちは僕たちのペースがあるもんね！」






『はいっ！』






まふ「なんか色々あったけど、丸く収まってよかったね！」







天月さんと私が笑い合っていると、まふくんがそばに寄ってきて私たちに声をかけた







『うんっ！ありがと、まふくん！』






声をかけたまふくんに対して、私は笑顔でお礼を言った








うら「坂田さん、これから発言には気をつけましょうね？」





さか「へ？なんで？」








私たちの視界の端で、うらたさんと坂田さんのそんなやり取りが見えたけど、どうやら坂田さんはその意味がわかっていないようです…

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