歌い手様にはご注意を！？４【天月】

心配事 ページ29

side まふまふ








まふ「ねぇ天月くん…」





あま「なに？」






僕が天月くんの名前を呼ぶと、いつもより冷たい彼の声が返ってきた







僕たちは今、Aちゃんがバイトしてる喫茶店でお茶を飲んでいるんだけど






まふ「……顔、すごいことになってるよ…？」





目の前に座っている天月くんの顔が、すごい怖いことになっています…






あま「………べつに。」






天月くんは、飲み物のストローを咥えて不貞腐れたような顔をしながらそう言った







(いや、見るからにめっちゃ不機嫌だよね…)





僕はそんなことを思いながら、苦笑いを浮かべて再び口を開いた






まふ「はぁ…天月くんさ、自分じゃわかってないかもしれないけど、だいぶAちゃんに惚れてるよね」





あま「へっ！？なっ…！い、いきなり何言ってんのまふくん！？」






ため息混じりに僕がそう言うと、天月くんは慌ててストローから口を離して頬を赤く染めながらそう言ってきた






まふ「え？だって、天月くんがさっきから不機嫌なのって、Aちゃんが他のお客さんに笑顔で振る舞ったり、丈の短いスカートで歩き回ったりしてるからでしょ？」





あま「うっ………」







天月くんのこの様子を見ると、どうやら図星だったらしい






まふ「まぁ、いろいろ心配なのはわかるけどさ、ちょっとは大人になろうよー？」





あま「むっ………！まふくんにそう言われると、なんか……むかつく…」





まふ「なんで！？！？」






僕は天月くんのことを思って言ったのだが、天月くんにはお節介だったようだ







(いやでもさぁ…？そこまで言わなくてもいいんじゃない？僕ちょっと傷ついたからね？)





僕は内心そう思っていたが、彼の言葉を流すことにした

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