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「はぁっ、はぁ…」




それは一瞬だった。

私は咄嗟に個性の液体窒素で迫ってきた大型トラックを凍らして女の子を抱えたまま反対側に転がった。


辺りは液体窒素の煙と冷気、そして一部始終を見ていた人達は張り詰めた顔をして私達を見た。



「っ、大丈夫!?」



私ははっとして腕の中にいる女の子の安否を確認する。
女の子は何が起きたのかまだ理解が追い付かないのか目をパチクリさせて私の顔を見ていた。

と、その時。
遠くの方から母親と思われる人が「りこ!!」と言って駆け寄ってきた。



「ありがとうございます!!
貴女のお陰でりこは助かりました…!!」

「い、いえ…偶々通りかかったので。」



こちらに向かって頭を下げる母親に私は何とも言えない感覚に見舞われる。

その様子を見ていた人達からも次第に拍手が聞こえ始めてその後駆け付けたヒーローと警察にもお礼を言われた。



「君の個性は素晴らしい!是非ヒーローになるべきだよ!」

「あはは…」



熱血的なヒーローに腕を掴まれたままめちゃくちゃ上下に振られて苦笑いをする。

その後警察の事情聴取をされていると制服のスカートを誰かに引っ張られ私は下を向いた。



「お姉さん!さっきはりこを助けてくれてありがとう!」

「いーえ。次はちゃんと左右確認するんだよ?」

「うん!!ばいばい!!」


女の子はニコニコとした笑顔で手を振りながら母親の元へ駆けていく。

母親と手を繋ぎ笑顔でその場を去る女の子の様子を見て私は思わず頰が綻んだ。



「あの笑顔を見れると嬉しいですよね。」

「へっ、そ、そうですね…」



その様子を見ていたのか警察の人が笑顔でそんな事を言ってきたので私は慌てて返事をする。

…確かにこの人の言う通りあの笑顔は私の心を暖かくしてくれる気がする。




「ヒーローも警察も。
その笑顔が見たくて仕事してるんですよ。」







__警察のそんな言葉は私の心に酷く響いた。











【H×H】好奇心旺盛



他作品ですがもしよろしければこちらも宜しくお願いします!

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とた - 爆豪君がめちゃくちゃ理想のパパで、読む度にしんどいです‎߹𖥦߹ 大好きです……!!更新お待ちしています!! (2021年10月26日 23時) (レス) @page19 id: c64444001a (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - すごく面白いです。更新待っています (2021年5月30日 12時) (レス) id: bd6a8b3525 (このIDを非表示/違反報告)
とあ(プロフ) - かっちゃんパパめちゃ好きです!更新楽しみにしてます〜 (2018年6月6日 21時) (レス) id: b37c094aac (このIDを非表示/違反報告)
milk - かっちゃんのお父さん姿が理想過ぎて殺られました...(/_;)/~~大好きです!!!更新楽しみにしてます!!! (2018年5月31日 18時) (レス) id: 2e49390f17 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 読む度にかっちゃんの父親感に感動して泣きそうです… (2018年5月29日 0時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななな | 作成日時:2018年5月25日 18時

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