記憶その68 ページ23
『バレちゃったんだし、自己紹介しましょ！』
最初に思ったのはこいつアホか
である
いや、だってアホやん
バレたからって普通自己紹介始める奴おらんやろ
そんまま逃げるか、口止めするかやろ
何で自らここにおろうとすんねん
しかも、こんな奴 隷なんかの所に
暇やからって抜け出したのもどうかしとるし
アホすぎる
俺はこんな奴に警戒しとったんか
あまりのアホさに珍しくグルッペンも唖然としている
というかドン引きしている
少年二人も頭を抱えて日頃からの苦労が伺える
皇女は私からねと続ける
え？俺らもするん？
『私はA･ルベルト！この国の……えーとっ、何代目だっけ？』
？「……13代目です」
『そう！13代目の皇女よ！』
…………。
『好きなのはショッピとチーノとお父様とお母様と後々、エミさんとしんぺい神と城のみんな！それと甘い物！嫌いなものは貴族の人達と苦い物とお勉強とレッスン！
夢は城から抜け出して平民になることよ！よろしく！！』
そこまで言うと皇女は鉄格子に手を入れ広げる
握手して欲しいんか
全員がその意図を汲み取れたが誰もその手は握らない
自己紹介がぶっとび過ぎて理解するので精一杯なのだ
色々とツッコミたい所が多すぎる
なんやねん夢が平民になることって
皆が憧れる皇女の地位にいて平民になりたいとか贅沢すぎんか
こんなん他のやつが聞いたら刺されるぞ
何から何までアホすぎる
『じゃあ次は貴方達が……』そう皇女が口を開いた途端、どこからかグゥ〜と音が響いた
音の方向を見るとゾムが慌ててお腹を抑えていて腹が鳴ったのだと気付く
そういや今日パン1個しか食ってへんな
そう思うと俺も無視していたはずの腹が減ってきた
皇女はそんなゾムを見て腹を抱えて面白可笑しく笑っている
『あっはははははは！！！なに？お腹空いたの？』
zm「なんか悪いか……」
ゾムは少し頬を赤らめ不機嫌そうに睨む
『そうだ！今城でパーティーしててね、食事が沢山余ってるはずだから持ってきてあげるわ！
待っててね！行くわよ、ショッピ！チーノ！』
ポンッと手を叩いてそう言ったかと思うと、少年二人を連れ颯爽と来た道を戻っていった
嵐みたいなやつやな
ギャーギャーと騒いでいる皇女達を全員で見届けていると、見えなくなったところで「ブフー！」と誰かが息を漏らす
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ごまプリン(プロフ) - 紗由さん» はじめまして！ありがとうございます！作りたての時から書きたいなと思ってたので面白いと言っていただけて良かったです！次の過去編も楽しんでもらえるよう頑張ります！！ (2021年6月7日 22時) (
レス) id: 6ebd880c68 (このIDを非表示/違反報告)
紗由(プロフ) - はじめまして。こんにちは。夢主ちゃんの過去編面白かったです！学校で朝通知がきて放課後までずっと楽しみでした!tntnさんたちの過去編も楽しみにしてます！ (2021年6月7日 16時) (レス) id: 0ea605d8d3 (このIDを非表示/違反報告)
ごまプリン(プロフ) - CO2さん» ありがとうございます！大好きと言ってもらえてめっちゃ嬉しいです！！亀さん更新は中々直りませんが（泣）完結に向けて頑張ります！！ (2021年1月11日 14時) (レス) id: 6ebd880c68 (このIDを非表示/違反報告)
CO2(プロフ) - 続編おめでとうございます！この作品大好きなので、亀更新でも続きを書いてくださるだけで凄く嬉しいです！！これからもごまプリンさんのペースで無理なく更新していってください(o_ _)o (2021年1月11日 6時) (レス) id: 55ea3c243b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ごまプリン | 作成日時：2020年12月29日 2時
