50話 嫌な予感 ページ19
反抗期の弟は家にほとんど帰ってこなくなった
お金はないから多分その辺をほっつき歩いているんだろう
弟がやっていたことを私が代わりにやりながら自分の仕事もこなして自分のことをやる時間はない
そんな日が1ヶ月ほど続いたある日
バキィッと痛々しい音と共に「うぐっ」という聞き覚えのある声
この辺は学校があるとはいえ、治安は悪い…
シュバルツ…！
私は無我夢中で走った
家にいる弟と妹を置いて。
とりあえず人形から様子を見つつ声のした方に走る
昔から兄妹で鬼ごっこばっかりしてたせいで脚力だけはあるんだ
「シュバルツ！」
「お？おねーちゃんが迎えに来たぞーこのクソガキが」
そこには血を流して横たわるシュバルツと私よりも少なくとも5歳は歳が上であろう男の人が居た
またシュバルツを蹴りそうな男の人からシュバルツを庇うように私が蹴りを受けた
「ぐ、っ」
「姉ちゃん！」
「話は後で聞くから今は端っこにいなさい」
「…うん」
「うちの弟がご迷惑でもお掛けしましたか？」
「あぁ俺にぶつかっておいて謝罪の一言もないんだぜ？それに金も持ってねぇしよ…お宅の教育はどうなってるんですかねぇ？」
「それはそれは…申し訳ございません。お金はございませんが私が何度でも謝りますので」
「姉ちゃん！そんな奴に謝る必要なんてない！それにオレは謝った！そいつが難癖をつけてきただけだ！」
「シュバルツ！今は黙ってなさい。怪我に響くから。私はあなたを信じてるから安心して」
ニコっと笑ってシュバルツに話しかける
「姉ちゃ、うしろ！」
ハッとして後ろを振り向いて紙一重で避ける
「危ないですよお兄さん」
「お前が調子乗ってるからだろクソアマが…！」
今度こそお腹にパンチをくらった
「かはっ…」
「ハッ！余計なこと言うからこうなるんだぞ…クソガキの姉はクソアマってか」
そしてその場に下品なそいつの笑いが響いた
私はと言うと地べたに這いつくばっていた
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けんし。(プロフ) - ぴよぴよさん» 確認感謝です！これからもついて行きます！更新無理しない程度に！頑張って下さい！ (2020年5月22日 16時) (
レス) id: 1f6aa2ea5a (このIDを非表示/違反報告)
ぴよぴよ(プロフ) - けんし。さん» ありがとうございます！すみません。私の方でも37話の変換ができていませんでした。直しましたのでまたお楽しみいただけると幸いです。 (2020年5月22日 16時) (レス) id: a7b0dad548 (このIDを非表示/違反報告)
けんし。(プロフ) - 続編おめでとうございます！いつも楽しませてもらってます。私の方のバクかもしれませんが、主人公の名前の変換ができないです…お手数ですが、確認の方お願いしても宜しいでしょうか…？ (2020年5月22日 15時) (レス) id: 1f6aa2ea5a (このIDを非表示/違反報告)
ぴよぴよ(プロフ) - りいなさん» ありがとうございます！！これからもどんどん更新していきますのでどうぞよろしくお願いします！ (2020年5月20日 14時) (レス) id: a7b0dad548 (このIDを非表示/違反報告)
りいな(プロフ) - 続編おめでとうございます！ 頑張ってください！応援してますね！ (2020年5月20日 13時) (レス) id: ba2806adf7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴよぴよ | 作成日時：2020年5月20日 13時
