【第五人格】クスリ漬けの少年【男主】

__13粒__ ページ15

##



僕はあの後1人でマップから立ち去った。


みんなが気が付かないように静かに解読をしてゲートを開けた。


ゲートの通電した音が大きいから気がついたかもしれないけどいいや。



荘園に帰ってくると僕は直ぐに部屋にまた閉じこもって薬を作る。


今日は薬を一切使わなかったから体の状態が前よりかとてもいい。


まぁいつも飲んでいる薬はいつも通りに飲んでいるけどね…仕方が無いよ…ひひっ。


『はぁ…そろそろ新しい薬を作らなきゃね…』


薬の効果は徐々に体が慣れてしまって最後には全く効かなくなる。


必ず薬を飲み続けなきゃ僕は壊れてしまうから今飲んでいる薬よりちょっと強い薬を作って飲む。


まぁ最終的には薬が聞かなくなっちゃうんだけどね…ひひっ。


少しでも長く居られるようにするための処置。


でもここの荘園のほとんどの人が僕を嫌っているようだからここにいる必要が無いんだよねぇ…。


ナワーブくんとイライくんが悲しんじゃうから僕は最善を尽くして進行を遅らせる。


2人が悲しむ顔なんて僕は見たくないからね…。


1度だけ薬を飲まずに1日を過ごしたけどあれは地獄だった。思い出すだけでゾッとする。



危ない薬を飲みたくて飲みたくて仕方がなくてその上に幻覚や幻聴が酷くて正常な判断が難しかった。



あの時は理性が辛うじてあったけど次にまたああなるときっと止めることは出来ない。


かなり薬の効果をあれから強くしていっているからね…ひひっ。




ご飯替わりの栄養剤を体内に入れて僕は深夜遅くまで薬を作った。





__

__14粒__→←__12粒__

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す